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ぶんぶんごまはオーパーツ

ぶんぶんごまという古のおもちゃをご存じだろうか。

最近、地域の集まりで、竹で作られたぶんぶんごまを作るという体験をした。

今回作ったぶんぶんごまは竹とんぼの羽根の部分のようなパーツの中央に2点穴を空けた物に、タコ糸を通して輪っかになるようにして結ぶシンプルなやつだった。

調べてみると、牛乳パックを切り出して〇や▢にして中央に2点穴を空けて、タコ糸を通して輪っかにして結ぶタイプもあるようだ。

ようは何でもいいので、シンメトリーの物体の中央に2点穴を空けて糸を通せばいいようだ。

簡単に作ることが出来る。

作るのは簡単。

でも遊ぶには練度が必要だ。

4歳の息子は苦戦していて、まだ上手に遊ぶことが出来ない。

遊び方の説明をする。

今回作成した物でいうと竹の部分、ここが回転する。

この竹の部分から両側に輪っか状にタコ糸が出ているので、両端をつまむ。

そして前でも後ろでもいいので、ぐるぐると竹の部分を回転させる。

タコ糸が捻じれるように回転させる。

ある程度回転したら、両側に引っ張る。

捻じれを無理やり引っ張ることになるので、元に戻ろうとする力が働き、中央に向かって縮もうとする。

そ縮もうとする力に逆らわずに引っ張る力を緩める。

ここでもういちど引っ張る。

捻じれては引っ張られるということを繰り返す。

うまくいくとこの時、中央にある竹の部分は凄まじいスピードで回転することになる。

それこそぶーんぶーんと恐ろしい音がする程に。

この音がぶんぶんごまという名前の由来だろう。

しかし上手く回転させるにはコツがいる。

難しい分、音を立てて回ると嬉しい。

楽しいおもちゃだ。

でも

はじめにこれを編み出した奴は何者だ?

おもちゃというのは大体が、目的があってデザインが決定されるものだろう。

物体を高速回転させたかったの?

どういう発想でこういうおもちゃが誕生したの?

そもそも回すのが難しいから、仮に完成しても誰も回せなかったらお蔵入りだったの?

誰にも教えてもらわずに、材料だけ渡されておもちゃを作りなさいと言われても、現代人はだれもぶんぶんごまを作りだすことはできないだろう。

オーパーツだ。

ロストテクノロジーだ。

この無駄テクノロジーが失われることなく、受け継がれていることに驚きだ。

この伸びては縮むという現象が、別のところでは広く知られていて、おもちゃに転用されたのかな?

きっとこれが一番現実的な解釈だな。

きっと当時の最先端兵器のシステムだったんだろう。

兵器のテクノロジーが家電に反映されることはよくあることだ。

ぶんぶんごまもきっとそういった産物なんだろう。

じゃないといちから突然こんな複雑な遊び方をするおもちゃ作れないもん。

ぶんぶんごまはたまたま受け継がれているが、すでに失われてしまったロストテクノロジーなおもちゃがたくさんあるんだろうな。

オーパーツはロマンがあって良い。

でも竹のぶんぶんごまは明らかに危険なので、取り扱い注意。

暇な人は、古のおもちゃを作って古代にロマンを馳せてね。

ではまた。

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