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ジャンルの把握は悪
僕は映画をよく見る。
そのジャンルはホラーが圧倒的に多い。
他にもSFやファンタジー、サスペンスなんかもよく見る。
でも「無人島にひとつジャンルを持っていくなら?」って聞かれたら、迷わずメガネをくいっとあげて「ホラーだね」って答える。
それぐらいホラーが好き。
なのに、なのにだ。
僕はホラーというジャンルをイマイチ分かっていなかったことが最近判明した。
ホラーの中での 細かいジャンルについて無沈着だったことが発覚したのだ。
ホラーとひとくちに言っても様々なジャンルがある。
心霊、ゾンビ、都市伝説、オカルト、サスペンス、怪談、モンスター、スプラッター、実話怪談、ゴシック、コズミックなどなど…。
全てを把握することは難しい、さらに定義を把握すのは至難の業といえる。
僕は好きな映画のジャンルを間違えて理解していたのだ。
これはホラーファンとして恥ずかしい。
僕は「一人称視点で描かれる」ホラー作品が好き。
主人公たちが自分でカメラを回していたり、出どころが不明な映像を流すタイプのやつ。
いわゆるモキュメンタリーというヤツだ。
(この記事を書いていてモキュメンタリーという言葉を知ったのは内緒)
こういうジャンルを僕はずっと「POV」だと思っていた。
ポイント オブ ビューの略らしい。
有名どころでは「ブレアウィッチ・プロジェクト」とか「REC」とか、邦画なら「ノロイ」とかがある。
でも別の呼び名があったのだ。
「ファウンド・フッテージ」
である。
聞いたことある?
なんかカッコいいよね。
ついつい声に出して言いたくなる。
「あーそれファウンド・フッテージだよね」
って通ぶりたくなる言葉だ。
撮影者が行方不明などになったため、埋もれていた映像という設定のフィクション作品。撮影者と無関係な者の手に渡り、そのまま公開されることになったという設定でもある。第三者によって発見された (found) 未編集の映像 (footage) なので、ファウンド・フッテージと呼ばれる。ホラー作品が多い。
「パラノーマル・アクティビティ」もファウンド・フッテージだよね。
でも…。
ファウンド・フッテージって知ってから作品を見てしまったら?
楽しめる?
「これって本物かも…」ってゾクゾクして見ることが出来なくなる。
半分ネタバレしているようなもの。
見る側も「全部じゃないにしても一部は本物かも…」ってスタンスで見ることで完成する作品なのに。
だから「ホラー」としか明かさない。
そこが粋だ。
スプラッターホラーだけは 事前に告知しておかないとクレームがでそうだけどね。
これは僕もショートショートをnoteに投稿する時に気を付けている。
タイトルだけではどんなジャンルなのかわからないようにしている。
少し不親切感はあるけれど、最後はどうなるのか…ってワクワクして読んで欲しいから。
それがショートショートの醍醐味だしね。
だからジャンルの把握は悪なのかもしれない。
え?
それが言いたかっただけだろって?
べ、べつにいいじゃないか。
思いついちゃったんだから。
タイトルだけを見て このダジャレに気が付いた人はいるかな?
多くの人は「ジャンルの把握の何が悪なんだろう…」ってドギマギして読み進めたことと思う。
で、最終的にダジャレを言いたいだけ?の記事だった。
なんかごめん。
でも ジャンルを把握してから見るんじゃなくて、見終わってから「これは◯◯だったのか」って余韻に浸る方が有意義だとは思いませんか。
見終わった後に 考える余地があるのは良い作品だと思う。
僕はそんな作品を目指す。
ではまた。
次回予告(ウソ)
「新ジャンル『ぜんけい』がスゴイ!」
の巻き。