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大人買いの手引き

大人の財力に物を言わせて一度にたくさん買い物することを「大人買い」と言う。

決して「大人を買う」というヤクザな話ではない。

子どもの君も 昔は子どもだった君も、一度は大人買いの魅力に妄想を膨らませたことと思う。

しかし 大人買いには大きな副作用があるのだ。

まだ大人買いを経験した事がない人に向け 警告としてこの文章を書く。



僕は 慎ましく身の丈に合った生活 を信条としているので、37歳にもなって「大人買い」をした と堂々と言えるような経験はしてこなかった。

実に誇らしい限りだ。

そもそも大人買いしたいモノなんてそんなにもないだろう。


子ども頃は「大人になったらお菓子やおもちゃをたくさん買うんだ」と意気込んだものだ。

僕はなんと純真なお子様だったのかと思い知らされる。


でも いざ大人になると、お菓子なんてそんなにいらなくなるし おもちゃもいらなくなる。

一部コレクターになった大人は日常的に大人買いを実践しているかもしれないが それは例外だ。


悲しいかな現実は「大人になっても思っていた大人程の財力がない」という大きな壁に直面する。


大人買いをしたくてもできない大人が わんさかと発生しているのだ。

あなたも見たことがあるだろう。
実にポピュラーな大人だからね。

さらに大人買いにはもうひとつ悩ましい問題がある。

たくさんのモノを買ってしまうと その分収納を圧迫するということだ。

家族がいればこの問題は無視できない。


(しょぼい)財力と(しょぼい)収納力が僕らの大人買いを阻む。


大人買いしたいモノはそうそうないが この高く厚い壁に阻まれている感は強い。

しかし 僕は現代の素晴らしいテクノロジーとサービスを経て ついに大人買いを実践する事ができたのである。

僕がまとめて欲しいモノ。

それは本だ。

本とは漫画だ。

漫画とは電子書籍だ。

そしてそれはセールだった。

脅威の95%OFF。

1冊33円で13冊。

その合計金額429円なり。

財力と収納力を必要としない「大人買い」がここにはある。


散財していないから正式な大人買いとは言わないかもしれない。

データを買うのを良しとしない人もいるかもしれない。

でも僕は確かにたくさんの本をこの手中に収めたのだ。

いつでもどこでも暗闇でも読める電子コミックが13冊コンパクトにだ。


ヤバい 読むが止まらない。


noteの記事も読みたい ゲームもしたいのに追加で13冊もの漫画。

目があと4つは必要だ。

それを処理する脳みそもあと2つ必要だ。

どこかに目や脳は売っていないものか。

そんな夢の闇市に迷い込みたい。

財力や収納力は気にしなくていい。

それこそ目と脳僕が「大人買い」したい逸品ではないか。

なにせ目や脳はいくらあっても困らない。

いつかそれらが大人買いができる世の中になっていますように。



おっと。

話が脱線したね。

話を戻して大人買いの副作用だった。

警告する。



それはたくさん買っても処理できずに困り果てるということだ。

さぁ今一度大人買いをする前に冷静に考えてみよう。

買った後のビジョンを。

買ったモノをどう処理していくのか。

それが出来てこそ はじめて「大人買い」が完成するのだ。

衝動買いの大人買いは大人買いにあらず。

ただの無鉄砲な浪費だ。

あなたにはそうなって欲しくない。




さてそろそろ僕は漫画を読む時間になったので このへんで。

いやぁ大人買いの後始末は大変だ。

ではまた。





次回予告(ウソ)

「コーヒーを 子ども買い してちびちび飲む至福」

の巻き。

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