老いか?
最近、手のトラブルが多い。
逆剥け、あかぎれ、折れる爪と常に手のどこかが痛い。
今まではこんな事はなかったと記憶している。
お肌のうるおいがなくなって来ているのか?
注意力が散漫になっているのか?
認めたくはないが、僕はすっかりおじさんだ。
30も半ばを過ぎて若々しくない。
おじさんになるというのは悲しいものだ。
だって一度でもおじさんになったらもう青年には戻れない。
努力をしても、若作りのおじさんになるだけ。
青年のときには自分が青年であると意識していないのに、おじさんになると自分がおじさんだと強く意識するのは何故だ。
不思議。
青年の定義がよくわからんけど、青年期に比べておじさん期って長くない?
おじいになるまでおじさんだよ?
先は長い。
こうなっては早くおじいになりたい。
おじいは大体似たりよったりで差が少ない。
おじさんは実に様々な形態や生態がある。
だからおじさんにはおじさんの良いところもきっとあるんだろう。
はい。
一度、おじさんの良いところを考えてみよう。
皆さんもご一緒に一考してみよう。
うーん。
そうだなぁ。
あー。
んー。
ない、かな。
おじさんといえば、臭い、口うるさい、面倒臭いと厄介な存在だ。
この短文に2回も臭いと言われている。
嫌だなぁ。
でもまだ紳士なおじさまになるという道も残されているはず。
でも紳士なおじさまになっても、それはあくまでもおじさんであって青年ではない。
青年の諸君。
その若さは当たり前ではない。
その手の水々しさは当たり前ではない。
その集中力は当たり前ではない。
青年である事を自覚し謳歌するべきだ。
さもなければ気がつけばおじさんの仲間入りをしている事になる。
避けては通れないおじさんロードに入る前に謳歌しておくれ。
おじさんロードは長く険しい。
色々なところに不調が出始めるかもしれない。
皮膚というのは特に年齢が出やすい。
改めて手をじっくり見てみると、過ぎ去った月日をひしひしと感じる。
若さにかまけて手入れなんてなにもしてこなかった。
すまん我が手よ。
しかし手入れといってもどうすればいいのか。
ニベアを塗るしか思いつかない。
とにかく保湿だ。
でもニベアってスマホとかキーボードと相性悪いよね。
やっぱり若作りはよそう。
素敵なおじさまになれるように努力をしよう。
ジェントルマンになるんだ。
しっかしおじさんになると自分の見てくれに鈍感になる。
鈍感になるからおじさんになるのかもしれない。
そもそもおじさんは見てくれでは勝負をしない。
勝負にならないから。
ステータスでも勝負をしない。
負けるとダメージがでかいから。
では何で勝負をするのか。
それは知能だ。
知識ではなく、知能だ。
要は知的であれということ。
おじさまはインテリジェンスでなければいけない。
では何をもってインテリジェンスな状態というのか。
それは誰にもわからない。
自己申告だから。
言ったもん勝ち。
僕も今ここでインテリジェンスなおじさまになったと宣言すれば、僕は立派なおじさまになる。
でもそれはマナー違反だ。
おじさまはマナーにうるさい。
おじさま界で村八分にされてしまう。
それはもうただのおじさんだ。
知性のないおじさん。
もはやおやじだ。
手の老いからわけのわからん話になってしまった。
こんな事を書こうと思ったわけじゃないのに。
老いた事を認めて、老いと向き合う。
これが言いたかった。
老いたものは仕方がない。
文句を言っても始まらない。
老いた中に光るものを探すしかない。
老いはますます加速する。
老いの荒波を乗りこなす。
老いサーフィン。
老い老いうるさい。
まだまだ30代と思っていると本当に怖い事になりそうだ。
クワバラクワバラ。
老いのビッグウェーブはすぐそこに迫っている。
早く高いところに逃げなくては。
明日はニベアでも買うかな。
ではまた。
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