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もうそれにしか見えない 子どもの発想力に嫉妬する
知見を広めることが必ずしも良いことではないのかもしれない。
子どもの発想力にいつも感心させられている。
知識や語彙力は圧倒的に大人の方が優勢なのに それらをうまく操ることができない。
知識や語彙力に乏しいが故に子どもは柔軟な発想力で物事を結びつける力が非常に強い。
めっちゃ羨ましい。
ずるい。
その能力が欲しい。
僕じゃ到底思いつかないその発想。
そして子どもはそれがすごいことだと気が付いていない。
だから成長と共に失われるのだ。
なんかめっちゃもったいない。
くれよ。
本人は意識してないけれど子どもは比喩が上手。
「あれ〇〇みたい!」
とよく言う。
そして大人は「たしかに〜」と納得する。
内心では
くっそ〜。
僕もそんな発想したい!
と嫉妬している。
考えすぎるとよくない。
頭でっかちというヤツだ。
知識ばっかりあってもそれをうまく使う事が出来なければ絵に描いた餅、猫に小判である。
子どもの発想シリーズは色々とあるけど今日はその中からひとつクイズを出そう。
ある日のドライブ中 前に大きなトラックがいた。
10トントラックだろうか。
荷台に屋根がないタイプだ。
その荷台から細い鉄骨がたくさん絡まって積まれていた。
解体現場から運んでいるんだろう。
白いコンクリの粉がたくさんついている。
息子はそれを見て一言「〇〇みたい」と言った。
さぁなんと言ったでしょう。
それを聞いた僕はもうそれ以外には見えなくなってしまった。
Thinkingターイム!
子ども気持ちになって
難しく考えないで
柔軟にシンプルでありながら型破りに
はい終わりー。
さぁ良識ある大人であるあなたは どんな答えに辿り着いたかな?
細い鉄骨が絡む。
絡むといえばパスタ。
あ、調子にのった。
スパゲッティね。
パスタだなんておしゃれな良い方は性に合わない。
スパゲッティと想像するのが一般的な大人だろう。
というか他には何も思いつかない。
そもそも鉄骨を何かに例えようという発想がない。
白い粉がついているので、厳密にはスパゲッティを想像する事は難しいが、何かに例えないさいと言われるともうスパゲッティしか脳裏をよぎらない。
さてそろそろ答えを発表しよう。
「塩コンブ」
である。
鉄骨をみて塩コンブ。
たしかにそう見える。
白い粉が振りかけられた細長い絡まるモノ。
ほらね。
もう塩コンブしかイメージできない。
むしろアレは鉄骨ではなく本当に巨大な塩コンブだったのかも。
その感性が羨ましい。
こればっかりは修行してなんとかなるモノではないだろう。
息子の発言に耳を傾け そのボキャブラリーを盗むしかない。
くぅ~。
情けない。
しかしそれが大人の戦い方。
なーに。
悪いようにはせんさ。
こうしてパパの記事作成の手助けとなっているんだし。
フフフ。
何かおもちゃでも買ってやるか。
ではまた。