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毒人間はどこに

人間は種類が少ない。

つまらない。

僕ら人間はこう思っている。

「自分たちはもっとも進化した高等な生き物だ」と。

ははは。


バカいっちゃいけない。


こんなひとつの種族しかいない脆弱な生き物は他にはいない。

猫や犬も多種多様な種類がいるのに。

ホモサピエンス以外の人間がいない。


バナナと同じ。


ホモサピエンスが100%死ぬ病気が発生したらお終い。

あっけなく歴史から消えてしまう。

だからもっと多様性が必要だ。

他の生き物を見てみなよ。

身を守る為に周囲に擬態するやつ。
他の生物に寄生して生き延びるやつ。
毒を生成できる能力を有するやつ。

人間はどうだ。

ただずる賢いだけ。

たったそれだけでこんなにも増えた。
まぁ数だけで言えば虫とかの方が圧倒的に多いけれど。


どこかにいないかな。

擬態人間
寄生人間
毒人間

大昔にはいたのかな。

でもホモサピエンスに駆逐されたのか。
謎はこの先も解明されそうにないね。


毒人間なんてのはなかなかカッコいい。

人間の形状ならどこから毒を出すのが合理的だろうか。

毒を持つ生き物でも自分の毒で死んでしまう事があるらしい。
だから唾液に毒というのは危険だ。

毒を分泌せずに食べられる事で捕食者を倒し仲間を救うヤツもいる。
もしこのタイプならホモサピエンスには勝てない。

だって食べないから。

他に安全に毒を分泌できそうなところはない。

汗か?
汗に毒がにじみ出るとして それを捕食者に味合わせるにはやはり食べられるしかない。

毒人間は滅ぶべくして滅んだのだ。

きっとホモサピエンスがいなくても生き残れなかっただろう。

でもそのDNAは現代人にも少しは受け継がれ 覚醒遺伝するという奇跡は起きないのだろうか。

他の原人のDNAが少し含まれているのは何かの本で読んだ事がある。


ならば。


擬態人間や毒人間のDNAが紛れ込んでいてもおかしくない。

ミュータントという人類が夢見る姿はいわば先祖返りなのだ。

自分の中にあるモノを無意識に再現しようとしている。

だから人知れずに毒人間が誕生してあなたのそばに潜んでいるかも。

その毒で先祖の敵討ちをするために。


闘うにはこちらも武器が必要だ。


今こそ そのずる賢さをフル稼働させるとき。

さて毒を中和させる方法を探るか、そもそも毒を盛られないように対策するか、やはり根絶やしにするか。

ご先祖様はきっと有効な対策を立てれなかったから根絶やしにしたんだろう。

でも現代では難しい。


そうだ。


共存だ。

敵の敵は味方。

新たな敵を見つければ毒人間の敵意を別に向ける事ができる。

さぁ僕らの敵は…。


うーん。


宇宙人?
地底人?


なにがいいかなぁ。

絶対に勝てなさそうなやつがいいけれど。

やっぱり宇宙人として誤魔化していくしかないな。


おっと もしこの記事を毒人間が見ていたら計画は台無しだ。


でもきっと大丈夫。


何を隠そう僕が毒人間なのだから。





次回予告(ウソ)

「僕の涙は毒の味」


の巻き。


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