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技術の進歩が楽しみを奪う あぁ捻りたい

なんでも技術が発展すればいいというものではない。

便利が故に失われるモノがある。

技術の進歩は僕から「ひねる」楽しみを奪った。


僕は刺して捻りたいのに。

押せば事足りるようになった。

はっきりいって物足りない。

さぁいくぞ!という気が起きない。

捻る為に免許証を取ったよという人もいるのでは?


そうクルマのエンジンを始動させる「イグニッションキー」の話。


クルマはマシンだ。

マシンを始動させるのはキーを差し込み捻る。

これ一択だろう?


なのに今のクルマをみてみなよ。

どれもこれもスイッチだ。

エンジンスタートボタンをポチっと押せばブルルンとエンジンが始動する。

それおもしろい?


消す時は?

なに?

ボタンを長押し?

ねぇそれおもしろい?




おもしろくなーーーーーーい!



キーを差したい。

根本までグサッと。

そして捻りたい。

セルモーターを回したい。

あのキュキュルキュルという音の後にブルルンとエンジンが始動してほしい。

あぁこれからマシンを動かすんだという気にさせてくれる。


なにが不満だったの?

なぜスイッチになったの?

バカなの?

スマートキー?

いやいや。

邪魔だよね。

キーだけなら薄いよ?

邪魔にならないよ?

スマートキーでキーケースパンパンの人多いよね。

全然スマートじゃない。

まだまだ不満はある。

スイッチでエンジンがかかってしまうことでパニック映画は台無しだ。

サンバイザーにキーを隠すこともできない。

あたふたしてキーを足元に落としてピンチになることもない。

スイッチを押せばあら不思議とエンジンがかかってピンチを脱する。

そんなもん何が面白いんだ!


この話を聞いてATとMTのどっちが優れているのか論争を思い出す人もいるだろう。

でもこのイグニッションキーVSスイッチ問題はもっと根深い。

なぜなら人々がロマンを忘れてしまうからだ。

この記事を読んでピンと来ていないそこのあなた。

もう技術の進歩によってロマンが失われている可能性が高い。


今ならまだ間に合う。

ロマンを忘れた人間はつまらない。

取り戻そう。

頭を捻って考えるんだ。


そういえば 息子はスタートスイッチしか知らない。

これは由々しき事態である。

ロマンを知る機会を奪われている。

いったいどうすればいいのか見当もつかない。

途方にくれるばかりだ。


ただ捻るという行為を阻害されるだけで こんなにも甚大な被害を及ぼすとは。

スイッチ開発者も想像だにしなかったのだろう。

ニセモノでもいいからイグニッションキーを復活させてくれ。

それらしい音と振動さえ出れば満足するから。

そういうギミック遊び心を忘れないで。


技術開発に携わる人は便利とロマンの両立を目指して欲しい。

便利だけが正解じゃないよね。

あぁ捻りたい。

ではまた。


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