我が名に栄光を
あなたの名前が主人公の物語はあるだろうか。
僕は自分の名前に未だ出会ったことがない。
最近、息子が小説「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」にハマっている。
クルマ移動の時にオーディオブックで聞いているのだ。
聞き取れているのかは疑問だが集中して聞いている。
ある話の中で息子と同じ名前の男の子がでてきた。
息子のテンションは上がっていた。
わかる、わかるぞ。
いいなぁ羨ましい。
僕も物語に登場したい。
主人公になる名前は3文字が多いと勝手に思っている。
僕の名前は4文字であり絶望するしかない。
4文字の主人公もいるにはいる。
めいすけ、けんしん、ほんまる、ピヨ彦…
アカン全然おもいつかん。
しかも古い漫画ばっかりだ。
3文字はたくさんいる。
ルフィ、のび太、サザエ、悟空、ワタル、たけし、ライト、エレンなどなど枚挙にいとまがない。
この中でもワタルは世の中にも沢山いるだろう。
羨ましい。
「魔神英雄伝ワタル」や「ブレイブストーリー」の主人公がワタルだ。
異世界に渡るからワタルなのかな。
安直。
そう思うと僕の名前はどうあがいても使いにくい。
父よ母よ。
こうなるコトを予見して名前を授けておくれよ。
さてさて 色んなキャラに自分の名前が呼ばれるってどんな気分なんだろう。
いいなぁいいなぁ。
読書が苦手な子どもでも自分の名前が出てきたら興味をもつだろう。
電子書籍の特性を活かして名前を置き換えるサービスとかできないかな。
登場人物の名前を自分のスキな名前に変更できる。
考えただけでヨダレがでる。
作者からしたら冒涜かもしれない。
でもやっぱり自分が主人公ってたまらんよ。
モテモテの主人公も良し。
スパイの主人公も良し。
転生モノの主人公も良し。
たまには殺人鬼なんてのも良いよね。
名前変更サービスを誰か実現してくれ。
え?
おまえが勝手に読む時に読み替えたらいいって?
チッチッチ。
わかってないなぁ。
そんなの虚しいだけじゃないか。
ちゃんと活字としてそこにアルってのが醍醐味でしょうよ。
え?
お前は一応はクリエイターなんだから自分で書けって?
バカいっちゃいけない。
自分の書く物語を自分の名前で書くなんてさむすぎる。
物悲しい。
哀愁すら感じる。
断固として拒否する。
まぁ脇役ぐらいなら登場させてもいいかも。
脇役ながら重要なキーワードを口走ったり 主人公のピンチを助けたり 最後にはヒロインと結ばれる。
え?
主人公を喰うキャラは最悪?
ムムム。
やはり自分で書くのは自制が効かないから難しい。
誰か僕が主人公の物語を書いてくれ。
弱い状態から徐々に強くなる感じがいいなぁ。
挫折からの克服!
師匠からの奥義習得!
封印されし謎の力!
明かされる出生の謎!
ライバルとの共闘!
こういうロマン展開は外せないからよろしく。
え?
じゃあ名前を教えろって?
いやん。
恥ずかしい///
それはプロットを見てからだな。
では諸君 健闘を祈る。
次回予告(ウソ)
「ぜんけい 登場人物が全員自分の小説を書き始める」
の巻き。