こどもの夢を壊してしまったかも
我が家のクルマはHONDA車で運転中はテレビは画面が表示されない仕様となっている。
そのため、後部座席にモニターもついていない。
そのおかげで移動中にテレビを見る習慣はない。
音楽を聞く習慣もないため、移動中はもっぱらパパのAudibleでオーディオブックを聞くことになる。
その為、こどもが同乗している時には、聞く内容に気を使っている。
つもりでいた。
育児系の本は避けたり、過激なシーンが予想されるものは避けていた。
ミステリーが好きなのでよく人は死ぬが、1.8倍速で聞いているので、殆ど聞き取れていないだろうと思っていた。
今日、不意に長男が本の中の出来事に対して「なんでかき氷落としたの?」と質問してきた。
作中でかき氷を落をとしたのだが、よく聞き取れていたなぁと関心した。
そのあとすぐに、姉弟が喧嘩を始めるシーンに突入。
そのセリフの掛け合いの中で「サンタクロースの存在をまだ信じているなんてバカだ」「ちゃんとお母さんとお父さんがプレゼントを用意してくれるんだ」と言った。
おいおい。
真実をぶちまけるんじゃないよ。
サンタクロースはいるだろうがよ。
1.8倍速で流れる高速の言葉の中で知っている単語が飛び出すと食い付くに決まっている。
ドキドキ。
今の聞こえてたかな?
しかし、長男からのフィードバックはない。
聞こえてしまったショッキングな内容に、考えを巡らせているのか?
あまりのショックに呆然としているのか?
沈黙が怖い。
物語は進む。
このまま無かったことにできるか?
しかし、その後も長男から質問などのアクションは無かった。
よかった。
気をつけなければ。
些細なところでこども夢を壊してしまうところだった。
ヒヤッとそたが、事なきを得てよかった。
ふと、自分がいつクリスマスの真実に気がついたのかと過去を振り返ってみたが記憶がない。
末っ子なので、姉や兄の言動から察した可能性が高い。
いずれは知ることにはなるだろうけど、自分の不注意でそうなることは嫌だな。
これから理解力も向上していく中でどんな物語を流そうか。
想像力を掻き立てるホラーがいいかな。
映像で見るよりもきっと怖くない。
イマジネーションを育むのだ。
音楽の代わりに本を流す時代になってきた。
はじめからオーディオブックに慣れ親しんだ世代は果たして紙の本を辛抱強く読むことは出来るのだろうか。
学校の宿題も本読みじゃなくて、本聞きになるかもね。
時代の流れに任せよう。
ではまた。