おさるのジョージ

子供の番組で、「おさるのジョージ」というアニメがある。ふとした時に子供と一緒に観たことがきっかけで、おさるのジョージが好きになってしまった。

一番好きな登場人物は、何といっても黄色い帽子のおじさんだ。息子に「お母さんはね、ジョージに出てくる黄色い帽子のおじさんが好きなんだよ」と伝えた事があったが、息子は「え？黄色いところ？」という返事。

全然違う…全身黄色いからといって、黄色いだけの人が好きな訳ないじゃないか。息子よ…これから人は、見た目だけじゃない事を学んでおくれ。心も大事なのだよ。

黄色い帽子のおじさんは、全身黄色い。帽子もズボンもシャツも。そのおじさんの良いところは、ジョージが良かれと思ってやってしまった失敗に関して非常に寛大なのだ。絶対に怒ったりしない。
どうしてそうしてしまったのか、そっと尋ねるのだ。もしくは、やろうとした気持ちを労ってくれて、もう一度一緒にやってみようと励ましたりするのだ。

とにかく、人間ができている。私は、黄色い帽子のおじさんとジョージに学びを与えてもらっている気持ちになる。ジョージの周りにいる大人も子供も同じように失敗するし、協力もする。個人の考えを尊重しながら共存している様子が窺える。

これだ！！と思った。私がなりたいのは、黄色いおじさんなのではないだろうか。私が黄色いおじさんなら、息子はジョージ。ついつい子供が失敗してしまった時にポジティブな声掛けをして、一緒にもう一度付き合ってあげられるような人に私はなりたいのだ！

私自身のんびりした性格なので怒ったりすることはめったにない。ただ、時間に余裕がないと焦ったり、子供をせかしたりすることがあるから、黄色いおじさんの様に心を広く持ち、焦らせないで、待ちたいと思うのだ。

そして、望むなら…本当は自分が子供の時にこんな人がそばにいてくれたらどんなに良かっただろうか…と。生まれ持ったモノがベースにあったとしても、人は人との出会いによっても人格は形成されていくと思う。

私は黄色い帽子のおじさんの様にはなれないかもしれない。だけど、そうなりたいと思って一歩も近づけない事はないと思うのだ。
子供のためにそうなりたいと思う。憧れの黄色い帽子のおじさんの様に。
まずは、黄色いTシャツでも着てみようかな？