この世はまずは金
初めましての人は初めまして。
今回は昔話になります。
この世という莫大なコンテンツの中で、人生を歩み始めて間もない幼稚園児から人生の終盤に差し掛かろうとしているご老人の方々まで幅広い世代の中、永遠と擦り切れて原型がなくなるほど語りつくされた話題があると思います。
『この世で一番大事なものは何か』
という議題です。
荒波を立てないような答えをいうとするならば、『ケースバイケース』『人による』といったところでしょう。
ある人にとっては『家族』であったり、またある人にとっては『経歴』だったり、またある人にとっては『N〇ntendo 〇witch』かもしれません。
ただある時二重請求に合い、貯金の百万円近くを全て一瞬で失い、毎月の給料を家賃と生活費と壊れた家電のローンに充てて生活していた私は思いました。
世の中、まずは金だなと。
境遇の話や、若かったとはいえ二重請求に気づけなかったこと。
過去の自分を第三者として俯瞰して見ることができる今であれば指摘できることもたくさんありますが、『そういうものだ』と考えていた当時は一気に思考が回らなくなったことを今でも覚えています。
結果として5年おきに二重請求されていたことが分かったのですが、そこはうやむやとなってしまい今は勉強代として割り切っていますが、当時の口座が一瞬で干上がった時のあの感覚は、お金が底をついたことのある人にしか分からないものだと思います。
なんだったらその後世界的な疫病によってカツカツだった給料までカットされるハプニングもありましたが、今はそんなこともあったなと思える程度には回復しました。
『貧すれば鈍する』という言葉もありますが、実際に社会的に瀕死の淵に立たされた時に分かったのは、どうにも世界は『貧しい、それなり、豊か』の三つに分けられているわけではなく、『貧しい』の下にもう一つ、来月のことはおろか明日のことすらまともに考えることのできない形容しがたい『何か』が存在することでした。
今でもとても豊かとは言い難い、なんだったら月によってはマイナスになる場合もあるような暮らしではありますが、干上がった通帳を片手に画面の向こうに拡がる充実した世界をただ眺めていた日々と比べると、こうして様々な挑戦や勉強ができるような生活はとてもありがたいものだと感じます。
とはいえ素寒貧になった当時と今とで人間性が大きく変わったかと言われたらそんなことはなく、変わったのは『お金に少しの余裕ができた』事だと考えています。
『貧しい』の下の『何か』にまで一度は達した身からすると、少なくとも今の自分には明日のことを考える自由がありますし、それどころかこれからについて前向きに生きていける自信があります。
だらだらと書き綴っていたら話が纏まらなくなってきたためこの辺りで。
もしこの記事を読んでくださる方がいらっしゃったら、これからの明るい人生を守るためにも、
『確証はなくとも違和感があったら確認は絶対にとろう』
『身近とはいわずともSNS上で顔見知りの人でもいいから相談してみよう』
『お金は本当に大事だからちょっと無理をしても貯めておけ』
この三つはネットの海をさまよう顔も名前も知らない馬鹿の体験談として、なんとなく記憶の片隅の落書き程度にでも残しておいていただけたらなと。
余談
熱血漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』絶賛連載中の面白い作品なのでぜひ読まれてみたください!!
ちなみに私の推しはベルノライトちゃん!
Kindle版
その後について
口座が更地になった後の話になります。疫病が流行り日本経済が停滞する中、なぜか私の仕事量が青天井に増えていく、そんな話です。
こんな感じの体験談などをベースに書いていきますので、よかったら『スキ』と『フォロー』をいただけますと励みになります!