あがり症克服のファーストステップ
話し方教室セルフコンフィデンスのあがり症克服セミナーでは、最初のスピーチからドキドキせずに話すことを重視しています。
なぜかというと、最初のスピーチからドキドキせずに話せることが、あがり症克服のファーストステップだからです。
背景を少し説明しますと、あがり症の人は人前で話すたびにドキドキし、声が震え、膝もガクガクするという体験を重ねます。
その結果、脳の中はあがったときの記憶でいっぱいになり、スピーチや発表があると知った瞬間から身体が反応し、ドキドキしたり眠れなくなったりして予期不安が強くなります。
予期(イメージ)できたことは実現しやすいですから、本番でもこれまで以上にあがり、自分が情けなくて自分を責め、自己嫌悪に陥りながら解決法を探します。しかし、場数を踏むことやしっかり準備をすることぐらいしか脳裏に浮かびません。
結果、いつまでたってもあがり症から解放されず、何十年も苦しんむことになってしまいます。
具体的な解決法が見つからない。ここにあがり症の人の悩みの問題点があるのですが、皆さんはそれが何かお気づきでしょうか。
ひとつは、ドキドキしながら、声や身体が震えながらの話す記憶の上書きが、あがり症からの解放を困難にしていることです。ふたつ目は、自分を責めてしまうことが敏感な自意識とネガティブなマインドをつくっていて、それがあがり症の悪循環につながっているということです。
そして私たちの意識は、あがったという出来事だけを覚えていますが、私たちの身体は、ドキドキを引き起こす交感神経の活性化や筋肉や血管の収縮といった、身体内部のシステムまで記憶しているのです。
このシステムの生起を生理的覚醒といいますが、この生理的覚醒までしっかり記憶されていること、そして敏感な自意識ですぐに脳が防衛的になってしまうこと、それがあがり症がなかなか克服できない原因でもあるのです。
だからこそセルフコンフィデンスでは、最初のスピーチからドキドキせずに話すことや、初期の段階で声や身体が震えずに話せることを、とても重視しています。もちろんメンタルのマネジメント法ごの指導もしています。
長くなるので自責感情やメンタルについては、後日お伝えしたいと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。