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「二代目」に学ぶ~信頼と承認を得るためには
今日は、二代目に学ぶ〜信頼と承認を得るためには?というテーマで書いていきたいと思います。
精神科病院の「二代目」とは
「二代目」と聞いてどういったイメージが思い浮かぶでしょうか。
「親の七光り」「コネ」、スポーツ選手(二世)の場合大成しないと言われたり、あまり良いイメージは持たれないかもしれせん。
私の身近には、精神科病院の二代目、理事長としての経営面、加えて診療もバリバリされている精神科医がいます。
※精神科病院の二代目とは‥‥
日本では1950年以降、数多くの精神科病院が設立されました。
それまでは私宅監置と呼ばれる、自宅の庭に小屋や離れを置き、精神科の患者さんを収容していたという非人道的なことが行われていました。
私宅監置廃止に伴い、精神科病院が乱立しました。その時期(1960--80年くらい)に精神科病院を設立した創始者たちの子供の世代が、
現在の病院の理事長や院長(精神科病院の二代目)というわけなのです。
二代目が背負う宿命
そんな病院の二代目は、創始者(初代)である親により、ほぼ全員が病院を継ぐよう育てられます。
また精神科病院に限った話ですが、幼少期から病院に近い環境で育ってきた彼らは、精神科患者さんに対してスティグマ(偏見)を持ちません。
しかしそんな彼らがそのまま病院をすんなり継ぐ事になるかと言うと、そう簡単には事は運びません。
「二代目」も意志を持った一人の人間です。ましてや病院の創始者になるような親の子ですから、
人一倍エネルギーにあふれ、自分のやりたいことをやりたい、という方が多いです(発揚気質と言います)。
違う職種、あるいは医師になったとしても精神科以外の診療科を選択するような二代目もいます。
しかし多少そういった回り道をしながらも、
最終的には精神科医として病院を継ぐことになる方が現実的にはほとんどです。
「二代目」のそこに至るまでの苦悩と葛藤、時には自ら成し遂げたいことを曲げてまで生きている姿を見ていると、少し気の毒にも思えてしまうのです。
信頼と承認を得るため〜覚悟と継続性
自らの宿命に立ち向かう、と言うと少し大げさかもしれませんが、紆余曲折を経て「二代目」として生きる彼らは、土台がしっかりしていてブレません。
迷いを振り切り、自分の人生に対して覚悟を決めた彼らは本当に頼もしいです。
病院、あるいは企業にしてもそうですが、この先その地域に根付いて存在する、
〇〇病院に行ったらいつでも〇〇先生がいる、
ということは、患者さんにとっては薬よりも何よりも安心することなのです。
そんな二代目たちを見ていると、人は何のために生きるのか?という永遠のテーマに対する答えの一端を見ているような気すらしてきます。
四十にして惑わず、アラフォーの所感でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。