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【医学生日誌】② 得意科目だった小児科学 私の好きは隠せない
■小児科医になるためには参考書と向き合うのが一番?
私は小児科医ですから、医学生のときに小児科学の成績が良かった、もしくは小児科学が好きだったのかと、医学生や研修医に聞かれたときには、
「もちろんさ。小児科医になりたかったのだから当然だろ」と答えます。
医師国家試験で小児科領域は10%ほどしか点数配分がありません。しかし、「子どもは大人のミニチュアでない」という言葉があるように、小児科領域は内科並みに膨大な知識が求められます。
小児科医になる、ならないに関わらず、医学生にとって医師国家試験を合格することが最優先ですから、小児科に勉強時間を費やすのはタイパが非常に悪いです。小児科医を医学生時代に志していた私ですら、小児科学の勉強は疎かになりがちでした。
医学部3年生に始まった小児科の学習は、医師国家試験小児科学100%マニュアル、チャート式小児科学といった薄い参考書や問題集を中心に学んでいましたが、医学部5年生になった時に始まった臨床実習で、その考えは一新されたのでした。
■衝撃的な出会いが成績を爆上げ
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