【油っしゃいませ】 「丁寧な」休日の暮らしを目指してみた...? 【油とうございました】


はじめに

 最近少し生活に余裕ができたので、生活習慣を是正したい。と考えていたものの、ここ2週間ほどは体調を崩しており、寝たい時間に寝て起きたい時間に起きる生活が続いていた。就寝時刻と起床時刻がランダムに決まる中、上振れて健康的な睡眠サイクルの訪れる日を待っていた…

そして今日(12/21)なんと、

23時に寝て7時に起きることに成功した。

 前日23時に寝た時はかなり寝落ちに近い寝方で、夜中の変な時間に目を覚ましてしまうものかと思ったが、奇跡的にそのまま翌朝まで寝ることに成功。これで晴れて健康生活を送ることができる。生産性爆上がり。毛穴爆増。

 普段の朝方に寝て昼頃に起きる生活よりも、不思議と元気もあるような気がした。自分の身体に、一般的な生活リズムに適応できる正常性が残っていると知って安堵した。

 せっかく早起きできたので、私はこう考えた。

今日は丁寧な暮らしをして、充実した1日にしたい!

 丁寧な暮らしというのは、vlogとかに出てくるような、淡い色の部屋で謎のフィルタをかけた、他人に見せるような生活ではない。一日中なんかして、充実した1日になったと思えればOKである。

8:00~ 作業

 充実した1日にするためには、朝早くから行動することが重要だ。エリートの人々は皆、朝早く起きて勉強とかしているらしい。

 私が取り組んだ作業は、ポートフォリオの作成だ。ポートフォリオとは自己紹介みたいなもので、自分の経歴とか学習している内容とかを載せるものだ。現在就職活動中の私は、自分の至らなさを実績で覆い隠すためにポートフォリオを作成するぞと意気込んでいたものの、サイトのひな形だけ作って放置したままだった。時間ができたらまず再開しようと思っていたので、今日がいい機会だと思いこれに取り組んだ。

 やはり朝は集中できるというのは本当で、90分ほど休みなく作業できた。自己紹介の文章と、大学の授業で取り組んだことを紹介する部分する部分のひな形を作成した。あとは手を動かすだけで大部分が完成するというところまで来た。

9:30~ 朝食

 1日を丁寧に過ごすなら、朝食は必須だろう。普段は午前中何もしないか寝てるかなので朝食は久しぶりだ。丁寧な暮らしをするにあたり、丁寧な朝食とは何かを再考した。よくわからないので、結局好きなメニューに落ち着いた。

 私は朝食は和食派だ。朝でもご飯がスルスルと入っていく納豆、野菜を摂るためのサラダ、温かい味噌汁だ。これ以上多いと苦しいし、何か欠けても物足りない、丁寧なバランスだ。

10:00~ 入浴

 前日は丁寧な暮らしではなかったので、風呂に入らず寝ていた。そのためこのタイミングでの入浴。ちゃんと浴槽に湯を張った。風呂と洗面台が独立した、丁寧な物件に住んでよかったと思える瞬間だ。風呂がややぬるく、入っている間に温度が下がってしまい、途中で熱湯を足した。一見丁寧でないように見えるが、最初から高温の風呂に入ると体力を消耗する危険があるため、これも結果的には丁寧な温度だ。

 熱湯を足してもすぐぬるくなったので40分くらいで出た。

11:00~ 休憩

 午前中から頑張って活動したので、風呂上がりにちょっと休憩。こまめに休憩するのも丁寧のうち。Twitter(Xという呼び方は丁寧でない)を見ながら、午後からやることを考えた。

 外出するか迷ったが、午後からは電車に乗って難波まで出かけることに決めた。

13:00~ 外出準備

 結構長く休憩してしまった。外出するかどうか迷っている時間が長かった。丁寧な時間の使い方ではなかった。外出の前に洗濯物を干した。帰ってきたあとだと外が寒いので洗濯機の中に放置したまま寝てしまうと思ったから。これも丁寧ではない。そのあと歯を磨いて荷物を用意して出かけた。

14:30~ 散歩@なんばパークス

 自転車で離れた駅まで移動し、電車を乗り継いで目的地の難波に到着したのは14:30ごろ。ちょっと丁寧ではない移動時間。昼食にしたかったが次の予定が迫っているので、昼食を後回しにして近所を散歩して時間を潰した。

 散歩したのはパンツレスリングの空耳でおなじみのなんばパークス。適当に歩きながら服屋をちょっと覗いたりした。地下に入ったらe-sportsとかメタバースとかを題材にした新しい空間ができていた。ゲームの配信とかをする場所らしい。

15:00~ 競馬観戦@WINS難波

 その後はWINSに移動して競馬観戦。丁寧な暮らしとギャンブルの相性は一見良くないように思えるが、私にとってはそうではない。私は競馬を純粋なスポーツとして楽しんでいるからだ。競技者が人間か馬かの違いだけだ。

 15:05にGIの中山大障害というレースが始まり、それに合わせて到着した。障害レースとは馬のハードル走のようなものである。その最強を決める年末の大一番だ。一般的なGIに比べるとやや盛り上がりにかける印象はあるものの、レースの距離が長いので、レースの展開や駆け引きを長時間楽しめるのが魅力だ。

 レースの詳細な感想は省略するが、今年も最後まで目が離せないレースだった。特に勝った馬の丁寧な騎乗が素晴らしかった。詳しく観たい方はこちらの動画をご覧ください。

 さらに京都競馬場のメインレースも観た。こちらは予想のしがいがあったので、馬券を購入して観戦した。

 こちらも感想は伏せるが、豪華なメンバーが揃った非常に見応えのあるレースだった。2着の馬を買っておらず、馬券は外れてしまった。丁寧な紐選びをするべきだった。

16:00~ 昼食

 時間の決まっている競馬観戦が終わり、あとは完全に自由だ。まず後回しにした昼食を食べた。

 私が行ったのは油そば専門店の「春日亭」という店だ。「鳥豚油そば」が名物で、鶏肉と豚肉の両方の旨みが詰まったガッツリ系の油そばだ。私は腹一杯食べたい気分だったので、油そばの特盛と〆の卵かけご飯を注文した。丁寧とはかけ離れたジャンクフードに見えるが、私が食べたいものこそが丁寧なのだ。

 私の入店時には気づかなかったのだが、他の客が入店してきた時、店員が「油っしゃいませ」と言っていたのを耳にした。他の客が退店する時には「油とうございました」と言っていた。私は、なんて丁寧なのだろうと思った。店員のあいさつという細かい部分にもこだわっているなんて。

 またこの店はサービスも充実しており、特に食前のスープの提供が特徴的だ。生姜の入った優しい味のスープを食前に提供することで、これから油そばを食べる客のウォーミングアップをさせるのだ。非常に丁寧な心遣いだ。

 油そば本体も相当美味しく、肉の旨味がたっぷりで最後まで飽きさせない味だった。途中でニンニクとマヨネーズを追加すると、世間一般の丁寧からは大きく外れたジャンク感になり、これが私の求めていた丁寧であった。

 〆の卵かけご飯も美味しく、最後の一粒まで丁寧に完食した。

(左)食前のスープ。ほぼ飲んでしまってから撮影してないことに気づいた。
(中)油そば本体
(右)〆の卵かけご飯。オリジナルのタレも付いており、最後まで濃厚だった。

17:00~ 本屋で買い物

 昼食後は本屋に移動して買い物。以前から欲しいと思っていた漫画があったが、なかなか現物を見つけられずにいた。日本橋の大きな書店なら漫画を多く取り扱っているので見つかるだろうと思って来た。

 アニメイトとメロンブックスを一通り見て、欲しい漫画を見つけた。他にも気になる漫画を買った。

 漫画が出版社ごとに丁寧に並べられているため、見つけるのに結構時間がかかった。画像右のブルアカの漫画はメロンブックスで購入したが、出版社のコーナーではなく専用のコーナーが作られており、棚1個1個丁寧に観て行ったので見つけるのに手間がかかった。

漫画の紹介
(左)うまむすめし:ウマ娘×グルメ漫画。やっぱりグルメ漫画こそ至高、はっきりわかんだね。
(中)ウマ娘 ピスピス☆スピスピ ゴルシちゃん:コロコロで連載中のウマ娘漫画。作者の柴田直樹氏は東海オンエアしばゆー氏の弟。
(右)ブルーアーカイブ ゲーム開発部だいぼうけん:ブルーアーカイブに出てくる「ゲーム開発部」の日常漫画。

 漫画を買ったとき、すべてに特典がついてきた。画像の手前左はARカードで、これはアニメイトの特典。漫画を2冊買ったので2枚ついてきた。ちゃんと漫画の冊数分用意してくれる丁寧さに感激。

 画像の手前右はメロンブックスでの特典。何個か選択肢があってそのなかからステッカーを選ぶ形式だった。自分はあまり多くの漫画に触れていないので、いきなり特典を見せられても知らん作品ばっかり…となりがちである。今回はたまたまアニメを視聴した「着せ恋」があったのでこちらを選択。

18:30~ ゲームセンター

 続いてはゲームセンターに移動。日本橋側から道頓堀側に移動して、GiGO道頓堀本店へ。こちらの店舗は道頓堀の一番有名なとこ(かに道楽の向かい側あたり)にありながら、関西最大級の規模を誇るゲームセンター。

 ゲームセンターは丁寧な暮らしに必要かという議論はあれど、これは私の生きがいのようなものなので欠かせない。

 「ポラリスコード」と「SOUND VOLTEX」をプレイした。

SOUND VOLTEXは最近追加された週ごとのスコアアタックに挑戦。1個下の難易度だがそれなりのスコアが出たんじゃないか。丁寧なプレーを心がけたおかげ。

20:30~ カフェ

 難波を離れ、淀屋橋駅に向かった。通常は大阪駅で乗り換えだが、この淀屋橋駅前のカフェの雰囲気が好きなのでよく来ている。とはいってもただのチェーンのベローチェなのだが。

 淀屋橋駅前のベローチェは2階建てで結構店内も広く、快適に過ごせる。ベローチェはwi-fi使い放題かつウォーターサーバーのある店舗が多いため、長時間の滞在には一番適している。コーヒーも安い。基本のコーヒーのレギュラーサイズで320円。丁寧な価格だ。

 コーヒーを飲む際に私はいつもシロップを入れるのだが、昨日丁寧に爪を切ったせいでシロップを開けるのに3分くらいかかった。周りの客にはさぞ滑稽に映っただろう。

0kcalのがあるとなんとなくお得な気がしてそっち選びがち

 カフェではこの記事の一部を書いた。書き出しがなかなか決まらなく、すぐ飽きてゲームをしていた。

22:30~ 帰宅

 あまり帰宅が遅くなるのは丁寧ではないと思い、カフェが23時まで営業しているところ、22:30ごろに帰路についた。

 帰宅途中、淀屋橋駅から大阪駅に向かう御堂筋沿いでイルミネーションを見かけた。季節感覚がなくなっていた私は、そういえばそんな時期だったなと思い出した。

 木の1本1本にすごく丁寧にライトが取り付けられている。これを1個1個取り付けた人がいるのだろう。頭が上がらない。

 イルミネーションを1人で見ると、なんとなく寂しい気持ちになる。花火と一緒だ。普段は1人でいても平気だが、他人と来る前提の場所に不意に遭遇してしまうと急に寂しさが訪れる。そんなことはないと分かっていても、自分が1人でいることに惨めさを覚えてしまう。そんな時期だったなと思い出した。

 移動に時間がかかってしまい、帰宅は0時ごろとなった。前日寝た時間よりすでに遅くなっている。これでは持続的に丁寧な暮らしができない。時間をもっと丁寧に使わないといけない。

翌2:00~ 夕食

 帰った後この記事の続きを書いていてかなり時間が経ってしまい、夕食は深夜2時ごろになってしまった。丁寧な暮らしに深夜2時の項目があってはいけない気がするが、まあ自分にとってはこれが一番充実した形なので。

 夕食は元から鍋にしようと決めていた。以前KALDIで買ったとんこつ鍋の素が1個余っていたから。この鍋は1人用が3パック入っているやつで一人暮らしに優しい。丁寧な分け方だ。

 具は白菜、鶏肉、豆腐、ねぎ、カット野菜の残り(ほぼもやし)にした。冷蔵庫の中身をうまく消費する、丁寧なレシピだ。鍋はどんな具材でも包み込んでくれるね。

 鍋を作るということは、当然お酒がつきものである。本日のお酒はハイボールだ。ウイスキーはJohnnie Walkerのレッドラベルである。有名な種類のウイスキーはある程度飲んできたが、1000円台の中ではかなり好みである。炭酸はよくあるウィルキンソン。2杯目はグレープフルーツ味のウィルキンソンで割ってみた。グレープフルーツの方は甘味が少しあって飲みやすかった。

 ご飯、鍋、ハイボールに加えて、豆腐と塩昆布を和えたやつを追加。豆腐と塩昆布を混ぜ、醤油と胡麻油を少量加えたもの。鍋で残った豆腐を使い切る丁寧なレシピだ。シンプルだけどお酒によく合う。正式名称のわからない惣菜も、好き好き大好き。

(左)ウイスキーと各種炭酸
(右)ご飯、鍋、豆腐と塩昆布を和えたやつ、ハイボール

 質素といえば質素な食事だったが、ハイボールが非常に進んでよかった。昼ごはんがジャンクだったので晩ごはんはこのくらいでいい。これこそが、私の求めていた丁寧なのだ。

翌4:00ごろ 就寝

 結局、記事を作るのに時間がかかってしまい、就寝時刻はかなり遅くなってしまった。丁寧な暮らしという幻想は、たった1日の儚いものとなってしまった。

 おそらく記事を書かなければここまで就寝時刻が遅くなることはなかったと思う。本当の意味での丁寧な暮らしというのは記事にできないものなのだと気付かされた。この生活を記事にせずに当たり前にできるのが真の"丁寧"だ。私もその境地を目指したい。

 冒頭で、私の「丁寧」というのは誰かに見せるものではないと述べた。しかし結局この1日は、誰かに見てもらうためのこの記事を書く時間に大きく左右されている。そういった意味では、私が冒頭で小馬鹿にした淡い部屋とエフェクトのvlogと大差ないものなのかも知れない。

 でも胸を張って言えることは、私は今日1日頑張ったということだ。普段の1日と比べて何倍も濃密な、丁寧な1日だった。その事実だけが残る。

 ちょっと何言ってるかわからなくなってきたので、もう終わりにする。すでにハイボール2杯目に突入している。タイピングの失敗率が上がってきた。

 それでは、今日買ってきた「ブルーアーカイブ ゲーム開発部だいぼうけん」でも読みながら寝たいと思います。きっといい夢が見られる。

 それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。いや、油とうございました。

 

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