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はじめての袋入り焼きそば

やかんに麦茶を沸かしながら、袋麺の裏面の説明書きをまじまじと見つめる。
鍋で作る袋入りラーメンの作り方ではない。
私は今、袋入り焼きそばの作り方を読んでいるのだ。

乾麺なのに、フライパンで焼きそばを作るなんて!!
少しばかり衝撃が走った。今まで、インスタント焼きそばといえば、カップ麺のものしか、食べたことがなかったからだ。

早速、フライパンを火にかけ、水を入れて沸騰させる。そこに、乾麺を入れて茹でる。
〈乾麺を茹でる〉のは、ラーメン、そば、うどん…くらいしか思いつかなかった。
まさか、焼きそばの乾麺を茹でて作ることになるとは。しかもフライパンで。

フライパンで茹でた焼きそばに、あらかじめ添付されていた、粉のソースをかけて混ぜる。これに、炒めたほうれん草と目玉焼きを加えたら、私にとってのごちそうが完成する。

よくできた袋入り焼きそばだった。
フライパンに水を沸騰させて、乾麺を茹でているとき、ちゃんと、水は、乾麺が吸い、水分は、程よく無くなっていた。
乾麺は、水分を含み、焼きそばの麺に変身していた。

こういう、日々のちょっとした進化に感動を覚える。私の知らないところで、企業努力がされているのだ。もちろん、味も美味しい。

沸かしたての麦茶を飲みながら、便利で美味しい焼きそばを食べられる、心地よい幸せを噛みしめた。

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