絶好の散歩日和
天気もいいし、最近は心身の不調で何も手につかない日々だったから早起きして出かけてみた
心身の不調と言っても、実際は全身倦怠感、頭痛、腰痛、急な吐き気と睡眠障害くらいだった
少しずつひどくなっていることは実感していた
放っておいたら鬱になるよという知人の助言を受けて、取り敢えず病院に行った
「気を張りすぎないように」とだけ言われた、別になんてことなさそうだった(薬を処方されて経過観察中)
身体が鉛のようで、一日ベッドにへばりついていたら、考え事も膨張して
負のループに陥ってしまう
朝起きて立ち上がることさえできれば、なし崩し的に喫茶店のモーニングにありつける
朝食は取らないことの方が多いので、もはや一日分じゃん...…ってなった
こういうお皿いいよね
陶器なのかプラスチックなのか微妙な質感の、実家感のあるお皿
カットされたバナナの皮にナポリタンのソースが付いているのもいい
朝食を終えて、書店に向かった
地下1階から6階まである書店
ずっと探していた2冊を無事見つけて購入
軽食をいただきながら、太宰治賞を受賞した「メメントラブドール」(市街地ギャオ)を読んだ
自分の生活圏に、経験から構築される思考世界に、存在し得ない物語に触れられるということが、私の本を読む理由かもしれない
ところで最近読んだものの中には、知ってて手に取ったものも、知らずに読んだものにも万遍なくヘテロとかバイとかアセクとか、ノンバイナリーとかMtFのレズビアンとかSOGI関連のワードがたくさん出てきたんだけど、それだけ一般的なワードになっているものなのか
体感的にはまだまだ透明な存在だけどな...…
あとやはり、文学を読むにはそれなりの体力がいる
文學界10月号に掲載されているエッセイ「the 愛s on me」(大田ステファニー歓人)を読んだときも、これから3時間かけて東京に向かうというのに既に体力の半分以上を消費した感覚だったな
壁にある「2杯目は半額提供」の紙を指して「これは1杯目と同じものだけですか」と聞いたら
「半額で召し上がりたいということであれば、この中のどれでも提供できます」と言われてしまって、ちょっと笑いそうになった
2杯目は注文せずに店を出ました
アセクを研究していて、20代のロマンティックアセクシャルでインタビューに応じてくれる人を探している、という投稿を見た
ただ生きてるだけで研究対象にされるのってどんな気分なんだろう
もしその人がいい論文を書いてくれたら、認知が広まるかもしれないし、後世で苦しむアセクも減るかもしれないし……と思ってコンタクトをとってみた
まだ返信はないけれど、もしかするとインタビューを受けることになるかもしれない
最近はこうして自分が自分であることに向き合ってもいるし、両親や祖母に感謝の気持ちを伝えるようにしている
祖父が他界して、葬式に参列して初めて人が死ぬということを知ったから
息をしていない人間の、生き物の気配を一切持たない姿が新鮮だった
もう半年近く経とうとしていて、皆「早いね」と言う、私もそう思う
半年間で私は体調を崩し、従弟は渡米し、祖母は趣味を再開した
故人の時間だけが恐ろしくゆっくりと進んでいく
タスクは溜まるばかりだけど、よい休暇だったと思う
2024年が終わるまでちょうどあと100日らしい
鉛のような体を念入りに手入れしながら、まずは100日間乗り切ろう