作業療法士の学校支援の在り方とは?
こんにちは。田舎の作業療法士の難波です。
自分には尊敬する恩師がいる。
僕はお仏様、神様と崇める。
恩師と出会ったから発達領域の道を進んだ。
堂々ということでは無いが、恩師の授業だけは一度も寝たことが無い!
恩師は奥さん、お子さんをとても大切にしており大好きであり、家庭を愛している。
恩師の作業療法士としての生き方も憧れだ。
大学の先生であり、地位や知識、技術も全て素晴らしいのにも関わらず、
決して偉そうにせず、いつもどんな時も謙虚であり、何より今もなお、
現場で子どもたち、親御さんと向き合い介入・支援を全力で行なっている。
地位があってふんぞりかえっている大学の先生や上司も見てきたが、
恩師は違う。
僕の憧れだ。
その恩師と先日特別支援学校に訪問に行かせて頂いた。
子どもたちの放デイのような事業所では見られない学校という”学び舎”での姿は
とても新鮮だった。
そして、子どもたちの生き生きとした姿を見ることが出来、嬉しかった。
先生方がどれだけ子どもたちと向き合い、子どもたちを考え、その子に合った支援を行おうと努力しているか。
恩師が作業療法士として、決められた時間内に対象児を評価し、その子に合った最善の助言を考察しているか。
校長先生をはじめ、先生方、恩師の熱量に圧倒され、感銘を受けた。自分はその子の考え方、どうしてその様な行動をするのか考えることで一杯一杯で何も出来なかった。
もっともっと学びたい。探求したい。子どもたちのために考えたい。
強く思った。
作業療法士としての学校支援の在り方として、以下の二つが大切であると考える。
先生方、子どもたちの意見・行動・考え方を決して否定せずに尊重し、その上でより良い支援となるように専門的な考え方の助言を行うこと
先生方、子どもたち、親御さんの信頼を得ること
恩師は助言の中で
「〇〇先生が仰る通りです。それに加えて〜」
「先生が行なっている事は素晴らしい事です。〜を取り入れるとより良いかと思います。」
というように、否定した言い方は一つもせず、プラスαの意見やそれをより専門的に派生した考え方、少しだけ視点を変えた助言を行い、相手の選択肢を広げる支援である。
そして、廊下を歩くと、以前支援した先生方や子どもたちが笑顔で挨拶し、
「先生の言った事をやったら、こんなにできるようになりました!」
「先生のおかげで解決しました!親御さんも喜んでしました!」
などと素敵な言葉を交わされていた。
何度も訪問し、向き合い、結果を残し、信用を得る。
改めて自分が素晴らしい偉大な先生と出会ったのだと実感した。
より論文、専門書、現場で学ぶ努力が必要。
一生現役
認められて信頼される、愛される人に。
作業療法士としても、地域住民としても、一人の人間としても。