人はそれぞれ、後遺症もそれぞれ
我が子には野球を「まったく教えない」というダルビッシュ選手。
その理由として
「自分の体じゃないので。自分の体と同じものを持っていれば“こうしたほうが良いんじゃない”って言えるけど、まったく違う体で筋力も強いところも自分とは違うし骨格も違うので教えられない」
とのこと。
自身が後遺症と約10年向き合ってきてわかったことは、同じ体でも日々違う箇所が硬くなったり、動きが悪くなったり
だから人のことについて、具体的にどういうリハビリやトレーニングをしたらいいかなんてことはいえない
また、だから後遺症の教科書で満足いくレベルのものはなかなかないのだと思う
でも具体的なリハビリ方法はわからなくても、物理的にここを切ったら必ずここに影響がある、ということは間違いなくいえる
それは人の体である以上、一定以上の物理が働くからだ
例えば首リンパ郭清手術と舌癌をした人は必ず首の一部の筋肉を切る
切られた首の筋肉は必ず慢性的に硬くなる
そしてその硬さのまま時間が経つと、首と繋がっている肩や胸周りの筋肉も硬くなる
そしてさらに時間が経つと腹筋や股関節周り、下半身にも影響を与える
こうして後遺症を抱えた体は、バランスを崩していきがちとなる