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マインドワンダリング「20%の可能性とは?」
「ぼんやりしている時間なんて無駄だよ」と思っていませんか?
でも、最新の心理学研究では意外な事実が明らかになっています。
心理学者たちによると、物理学者や作家が日々生み出す重要な創造的アイデアの「約20%」が、集中作業ではなく、「マインドワンダリング中(頭が別のことを考えている状態)」に生まれるそうです。
でも、20%って少なくない?
「たった20%?」と思うかもしれません。
実際、残りの80%のアイデアは、集中作業中やディスカッション、計画的な発想から得られるものです。これだけ見ると、やっぱり集中作業に頼った方が効率的に思えますよね…
でも、20%の創造性には他とは違う"特別な力"があるんです。
マインドワンダリングが生む“突破口”
この20%には、行き詰まりを打破する「ひらめき」や、まったく新しい視点をもたらすアイデアが多く含まれているんです。
集中作業では既存の知識や枠組みにとらわれがちですが、マインドワンダリングは自由な連想を促し、予測不能な発想を可能にしてくれるんです。
例えば、こんな経験ありませんか?
・シャワー中に突然いいアイデアが思いついた。
・散歩中に、悩んでいた問題の答えが浮かんだ。
これらは、無意識が動いている間に脳が問題を処理し、偶然「ひらめき」を生むプロセスの一例です。
じゃあ、ぼんやりしとけばOK?
結論から言うと、集中作業とマインドワンダリングは両方必要。
集中作業:計画的な思考や具体的なアウトプットを形にする段階。
マインドワンダリング:新しい発想や予期しないアイデアを生む段階。
これらをバランスよく活用することで、創造性は最大化されるのです。
あなたなら、どう活用する?
マインドワンダリングを「無駄な時間」と決めつけるのは簡単ですが、それを意識的に取り入れることで、あなたの創造性や問題解決力が大きく変わるかもしれません…
アイデアが浮かばないときは、あえてリラックスしてぼんやりしてみませんか?
そこに突破口が隠れているかもしれません。
さあ、次はどんな「ひらめき」があなたを待っているでしょう?
参考文献
Gable, Shelly & Hopper, Elizabeth & Schooler, Jonathan. (2019). When the Muses Strike: Creative Ideas of Physicists and Writers Routinely Occur During Mind Wandering. Psychological Science. 30. 095679761882062. 10.1177/0956797618820626.