お客様ww
※追記あり
今日は高級ホテルで有名なマリオットへ向かった。バンコクで一泊三〜六万円程だ。泊まりたいのは山々だったが、49階のルーフトップバーなら一般客も入れるとの事で、そちらへ。夜景を眺めながら酒が飲めるらしい。
入り口のドアをスタッフが開けてくれて、シャンデリアが飾られたフロントに入り、「これが高級ホテルか」と頷く。ルーフトップバーは45階を経由して49階へ昇るみたいだ。
45階へ行くと、受付のお姉さんがいた。「御予約は?」と言われ、自分の名を告げる。
「テーブルチャージが1000バーツ(4500円)かかりますが、よろしいでしょうか?」
「クレジットカード使えますか?(震え声)」{えっそうなの…ネットには飲み物代だけで良いと書いてたのに。7000円も使うのか…帰ろうかな、いや、これも経験だ}
「はい、使えますよ。ではこちらからどうぞ」
私はなぜその時承諾したのか分からなかった。
49階に着くと50代くらいのスーツを着たおじさんがやってきた。
「御予約は?何時からでしょうか」
「20:00から予約していた〇〇です」
「ハハお客様wまだ19:45で御座いますよwwどうぞこちらへ」
15分前に来たのに、なぜ鼻で笑われなきゃならないのか。私はムカムカしたまま、夜景も大した事ねえなと嘯きながら(実際にはそこそこ綺麗だったが)、「今日のカクテルで」と2500円のものを注文した。若いスタッフは愛想が良くてスマートだった。
その時、テーブルチャージの話を思い出した。わたしは「本当に1000バーツもかかるのか?」と若いスタッフに尋ねてみると、「いえ!お酒代だけですよ」と言われた。7000円払わなきゃいけないと詐欺にあった気分だったが、彼のお陰でホッと胸を撫で下ろした。と同時に、45階の受付スタッフはなぜ嘘をついたのか(もしくは僕が聞き間違えたか。だが、テーブルチャージは存在しなかったので、おそらく嘘はつかれたと思う)考えてみることにした。
※テーブルチャージはソファ席等、一部の座席に確かに存在するとメールに書かれておりました。私の確認不足でした、申し訳ございません。お姉さんは嘘をついてません。
世の中には、ドレスコードなるものが存在する。私は事前に調べていたので、長ズボンとTシャツ、ショルダーバッグにジャケットを持って行っていた。そこまでは良かったのだが、ジャケットはクーラーが寒すぎる時にしか使わないため、いつも腰かショルダーバッグに巻いていた。この時も巻いていたのだ。
その場で調べてみると、どうやら高級店なるものは、お客を値踏みする事が多いらしい。そう、お客様になるにはマナーとマネーが必要なのである。その巻いていたジャケットのせいで、服装がだらしなかったために、受付の女性からは暗に「お金がない方はお帰りくださいませ」と言われ(※私の邪推です、すみません)、おじさんスタッフには小馬鹿にされたのだと理解した。ちなみに、マリオットホテルはバックパックの持ち込みが禁止されていた。つまり、スーツケースなどをポーターに運んでもらえるような人が泊まりに来る資格を有するのだ。
不愉快な気分になったが、そういう世界の端を覗いてカルチャーショックを感じ、学びになった。次からは服装にもっと気をつけようと思う。