【#5】のどかで活気ある漁村と、消えたクレジットカード
バリ島のジンバランは漁村が有名とのことで、地元の魚市場にやってきた。道中声をかけられ、おっちゃんからトビウオを見せてもらう。
市場の近くに着くと、たくさんの船が海に浮かんでいた。オールが付いているので手漕ぎかと思ったが、モーターも付いていた。地元の人達がせっせと魚を運んでいく。
さかな市場に入ってみると、これがまた面白い。写真を載せるので、雰囲気を楽しんでみてほしい。所狭しととれたての魚介類が宝石のように並んでいた。ちなみにここで買った魚をBBQにしてくれる店が近くにあるらしいから、ジンバランに行く人はぜひ試してみてほしい。
ホテルに戻り、寺院の夕日とともに見られるケチャダンスがあるとのことで、スタッフに話を聞いてみた。すると、彼の友人がそこまで連れて行ってくれて、チケットも(現場はかなり混雑するから取りづらいらしい)取ってくれるとのことだった。
と、その前に腹ごしらえだ。まずは、彼がおすすめの地元のお店にバイクで連れて行ってくれた。2000円で食べたのと同じくらい美味しかった。
さて、念のため現金を引き出そうとATMに連れて行ってほしいと頼んだ。ATMを使ってみたが、空港の時と同じ手順を踏んだはずなのに、クレジットカードで現金がおろせない。こちらでは「スキミング」というクレジットカード情報を盗む犯罪が横行しているため、基本的に銀行併設のATMでおろした方が良い。3回試したが、うまくおろせず、結局その場をあとにした。
その後、ホテル近くのコンビニのATMを見てみたが、Googleレビューが2件で低評価。しかし、ホテルのスタッフに聞いてみると、大丈夫だという。ならばと足を運んで、サークルkサンクスのATMを使ってみる。
4人くらい列が出来ている。私の番がやってきた。クレジットカードを入れる。やはり、現金がおろせない…ん?
クレジットカードが返ってこないぞ!?
対応しているMasterCardを入れたはずなのに、飲み込まれてしまった。一年間旅をするのにたった二日目で、二枚のクレジットカードのうち、一枚が消えてしまったのだ。軽くパニックになった私はコンビニの店員さんに聞いてみたが、どうしようもないという。このATMを設置しているBCA銀行に問い合わせてほしいとのことだった。そこに書いてあったのはインドネシアの電話番号で、ネット回線しかもっていない私は連絡の取りようがない。
とりあえず写真を撮り、保険会社にかけるが、クレジットカード会社にかけてほしいとのこと。日本のクレジットカード会社も電話番号が使えなければかからない。
とりあえずホテルに戻り、フロントで電話をBCA銀行にかけてもらった。固定電話だから、翻訳機が使えるわけでもない。インドネシア語は話せないから英語で話してほしいと頼む。
非常にそのスピードが早い。いつもNetflixの英語字幕付きで映画を観ているが、固定電話からは字幕は出て来ない。しかし、次の言葉が聞き取れた。
automatically destroyed
え?自動的に破壊されたですって?
私の聞き間違いでなければ、スキミングなどのセキュリティ対策のため、使えないカードの場合はその場で破壊されてしまう仕組みになっているそうだ。
そんな事、日本で聞いた事ないぞ
不安になった私は、コンビニと犯行グループの共謀だろうかと改めてネットで調べてみた。英語検索してみると、確かにそのようなセキュリティ対策が海外ではあるらしい。
その後、私はケチャダンスの予定をキャンセルし、手続きを進めた。早速家族に連絡を取り、念のため破壊されたクレジットカードを止めた。
皆さんはインドネシアに旅行した際は、必ず「銀行併設のATM」を(大抵セキュリティの人が立っている)、平日の昼間に使うようにしてほしい。とある銀行で使えなくても、別の銀行で使える可能性もある。焦って街中のATMやコンビニのATMを使うのはお勧めできない。また、平日しか空いていないため、現金の残高は休日に入る前に確認しておく事を勧める。
こうして、私の「一年間クレジットカード一枚旅!」(誰も得しない企画)が、一抹の不安と共に始まった…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?