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【#4】千里の道も一歩から

いよいよ、一人旅がスタートする。だが、ほぼ何も計画は立てていなかった。ここは、バリ島のジンバランというエリアで、漁村とビーチが有名らしい。比較的安全なエリアで、観光客も少なく、のんびりできそうだったので最初の地に選んだ。

右も左もわからない私は、とりあえず朝ご飯をホテルで頼むことにした。ナシ・ゴレン(インドネシアのチャーハン)である。これから何度も食べることになる。普通に美味しいチャーハン。

フルーツも美味しい

さて、初街歩きである。私は慎重な性格なため、まず以下のルールを自分に設定した。「一つの目的が完了したら、一旦ホテルに戻ること」。始めてのおつかいかよ。

そんなわけで、「お昼ご飯を食べよう」がスタートした。魚介類が有名なので、シーフードBBQの店が並ぶエリアにやってきた。不思議に思われるのだが、至るレストランの看板にはkafe(カフェ)と書かれている。だがコーヒーが出てくるわけではない。カフェの概念が変わってしまったのだろうか。

道中、至るところに四角い葉っぱで編んだ箱にお花や線香などが添えられているものが見られた。これが、「チャナン」である。バリ島ではバリ・ヒンドゥー教が信じられており、毎日朝・夕にこのチャナンをお供えする習慣がある。

地面に置いてあるのは悪魔にお供えしてる
イタズラしないでねって事

さて、お店に到着した。Red Fishやshrimpが美味しくておすすめらしい。だが、2000円近くする。高いと思ったが、量がかなり多かったのと、観光客価格であるから妥当なのだろうか?
食べてみると、炭焼の香りとスパイスの味付けが絶妙で、今まで食べた焼き魚の中でもトップクラスに美味しかった。野犬が物欲しそうにこちらを見つめていた。

イカン・バカール(魚のBBQ)
ビールっしょ
野犬が物欲しそうに周りを歩く

その後はホテルに戻り、今後の計画を立てることにした。シャワーの水圧が弱く、お湯もなかなか出てこないので、日本の下水道設備は整ってるんだと感じた。

そうして…
夜のプールで「今後の計画立てなきゃな」とぼんやりしていたこのときの私には、まだ次の日に悲劇が起きることを知る由はなかった。

欧米人のプール、ビーチは日本人にとっての温泉みたいなものなのだろうか

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