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特別養護老人ホームにおける訪問美容師のあり方

こんにちは。
trip salon un.大澤宏美です。

特別養護老人ホームで介護職員経験のある私ですが、訪問美容師になってから訪問する特養への思いや訪問美容師のあり方について書きたいと思います。

特別養護老人ホームは、要介護3以上のいわゆる介護度の高い高齢者が入所している施設ですね。
しかし実際は要介護3認定の方は多くありません。

というのも、超高齢社会の日本においてはさらに介護度の高い要介護4〜5の方々が特養の割合をほぼ占めている現状があるんですね。

ですので、要介護4.5になるとほぼ寝たきりや、日常生活全般に介助の必要な方ばかりです。
時には認知症の症状が重く、なかなかコミュニケーションが難しい方もたくさんいらっしゃいます。
※認知症に関しても介護認定の条件に当てはまります。

これだけ聞くと
『特養でのカットって難しそう…』
『認知者の高齢者の方とコミュニケーションってどうすればいいの?怒られたりしないかな?』
なんて不安になる方も多いですよね。

でも逆にしっかりした知識やいろんな体勢に適応したカット技術を持ち合わせていれば、お客様本人だけでなくご家族や施設の職員様までみんなに喜んでいただけるんです♩

un.のスタッフも誰もが初めから介護の知識があったわけではありません。
入社してから現場に訪問しつつ先輩から難しい体勢の方のカット技法を教えてもらったり、認知症でコミュニケーションが取りにくいお客様との対話の仕方を覚えて最終的にスピーディーで素敵なヘアスタイルを作れるようになっていきます。

社内での現場で活かせる技術講習会も定期的に行って、より安全で安楽に、そしてクオリティの高いヘアスタイルを作るには??をみんなで学べる環境にしています。

リクライニング車椅子を使った講習会
実際に車椅子を使用してカット技術を学ぶ機会

一昔前だったら特養に入ってしまったら最後
[姥捨山]同然、カットはベリーショートで洗いやすく、介護職員が扱いやすいスタイルという"特養カット"という皮肉まじりのヘアスタイルが主でした。。

でもそこから20年ほど経ち、今では特養でもご本人の意思を尊重したヘアスタイルを楽しんでいただける時代になってきているのです。

素晴らしい成長ですよね!
訪問美容業界、捨てたもんじゃないです。

介護度の高い方々が入所されている特養において、やはり初めはわからないことや知らないことが多く、そこからくる恐怖心や迷いは誰しもが持つものだと思います。

でもだからこそ、難しい体勢の方やその日の気分が乗らない方をきちんと対応できた場合に、やっぱり訪問美容師さんてスゴイですね!と言っていただけると思っています♩

どんな方でも美しく 喜んでいただけるように

特養=介護度高いから難しい と考えず、どうしたら安全で安楽、そして可愛いデザインがカットできるかを日々研究していきたいものですね!

自分がおばあちゃんになった時、介護が必要になった時
安心して任せられる訪問美容師さんを今からたくさん増やしたいなと思います♪


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