食材をムダにしない、ヤケ食いに逃げない。
私は食べるのが好きだ。
ただ、食費の無駄遣いをしてしまうことがある。
そういうときは決まって、ストレスが基準値より高くなってしまうときだ。きっかけは中学生、
軽食を食べるという行為を初めてした。小腹がすいたのでホットコーナーの唐揚げを食べた。
単純に美味しかった。それだけで終われた。
徐々に食欲が増えてきて、おにぎり2個と弁当1個、フライドチキン1個でもへっちゃらだった。
時間が経つごとに授業の内容が難しくなり、受験イベントで忙しくなり、任される係の仕事も増えてきた。
時が経つ事にストレス量が多くなるが、そのたびに自由度が高くなる。
そのたびに逃げた。食べ物に。肉、魚、炭水化物は私に幸せを与えてくれて、頭をぼっーとさせてくれた。
食べることで、幸せホルモン「セロトニン」が出る。
その幸せに私は逃げた。
食べる、苦しい、寝る、
食べる、苦しい、ねる
タベる、クルシイ、ネル
永遠に終わることのない、マラソンゲーム。
気が付けば、勉強に手がつかなくなり、仕事が終わるたび、毎日のようにおにぎりを食べつづける。
二十歳になって、お酒を飲めるようになったので浴びるように飲んだ。
会社員になったら、学生以上に忙しくなった。見積書作成、事務処理、電話対応などで残業するたびに一人酒が増えた。
気が付けば、中性脂肪が増えた。猫背になれば2段腹に、胸が脂肪で垂れてきた。いつの間にか、食費も一食500円から1000円になるのが当たり前になった。ただお腹がいっぱいになると残った惣菜を粗大ごみに捨てることが多くなった。
そう思うと、感情のコントロールができなくなり、お金の糸目がつかなくなった。お金を大量に使うことに快感を覚えていった。自分が中心に世界が回っている思えるからだ。そうして快楽を得てしまう。
食後、私はいつものように一日の反省をツラツラと心で答えつづける。
私のあの行為がなければ、前には進まなかった。効率的にタスクを進めるにはあの方法しかなかった。そう言い聞かせて一日を生きている。
ただ最近私は思う。
「何者かになりたい。だから大学で経済学経営学を学んだはずだ。」
「経済で社会貢献する。だから会社員として世界を回してきたはずだ。」
「一人でも多くの人が幸せになってほしい。そうやって今まで嫌なことも乗り越えてきたはずだ。」
社会人2年目間近で自分は何のために生きているのか見失っていた。
これは本当にヤバい。そんな危機感を持った。食べることが好きな私は考えた。
料理がおいしいと感じるときは何なのか。
その答えは、
自分が十分だと言えるくらいの働きをしたときだ。頭あるいは肉体労働をするほど、食材は美味しく感じる。どんな形でもいい。働いたときほど、料理はおいしく感じて、心が満たされる。料理は腹を満たすだけではない。コミュニケーションの場、メンタルケア・健康促進などにも使われる。
私は社会人2年目だが、人生はまだまだこれからだ。
ならもっとアイデアを作って、世界を良くするために行動しよう。
例えば…
そのために食べ物に逃げるのではなく、社会という荒波の中を生き抜くために規則正しい食生活を送ると誓おう。
それが新米である私ができる未来への投資だ。