大切にしていること。


私が中学の先生をしてた時に大切にしていたことがあります。
それは、「あなたはどうしたいの?」
と常に問いかけることでした。

特に進路の時は、保護者が子どもに行ってほしい高校と、本人の行きたい高校がちがうことで衝突していたことが多々ありました。
それぞれの家庭の教育方針があるし、正直、正解なんて分からない。でも、高校に行くのは本人で、本人が納得していないなら、きちんと保護者の方と本当に行きたいという意志を伝えなさいと話していました。

それは、私の経験からくるものでした。

私自身、高校は「電車はお金かかるから、電車通学NG」と条件があり、たまたま行きたい高校が自転車で行ける高校だったので、親も私も納得していました。

でも、大学にも条件が。
「県外に出たいのならば、学費の安い国立大学でないと絶対にダメ」
兄も姉もそれを守って通える大学に。
私は、昔からなぜか大阪に憧れを抱いていたので、大学は大阪に行きたいと思っていました。
じゃあ国立かぁと思っていましたが、受験しに行った雰囲気がめちゃくちゃ合わなかったんです。

同じ大阪で私立の大学での受験は、めっちゃくちゃ楽しくて、当時人見知りだった私が友だちできた!と感動しました。

その時に、この大学に行きたい!→でも私立、、、
そして親に「ここに行きたい」と話しました。
それまでにも色々ありましたが、結果的に親は納得してなかったと思いますが、貧乏生活覚悟で、と私立の大阪の大学に行けることになりました。

大学生活は私の青春そのものでとっても楽しかった!

その時に思ったんです。
「これ、親の行った大学行ってて楽しくなかったら一生親が決めたからと言い訳してたな」って。
「ブチギレられたけど(笑)
私が本当に行きたい所を伝えて、良かったな」
と。

そして、そうやって楽しく過ごしている姿を見た親は数ヶ月後に、「ちひろがこの大学を選んで楽しそうで良かったな」と思ったそうです。
結局、本人がどうしたいのか。
その意思をきちんと持つことが大事だとそこで学びました。

最後の最後に結局決めたのは、あなた
親に従うと決めたのも、親の言うことを聞かないと決めたのも、あなた
だからこそ、きちんと自分と向き合って、決めてほしかった。
そんな想いで子どもたちと接していました。

その想いは今でもずっとあります。
「あなたはどうしたいのか」
私の考え方の軸になっているこのことを、これからも大切にしていきます。

chihiro

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