宮城ソロRTA 3日間の旅路 後半戦
てなわけで戻ってきたよ石巻駅、もすこし散策したかったけど足も天気も怪しくなってきた。
で、停車駅がうまいこと松島付近になかったので少し遠いが高城町駅で下車、日没と同時に松島撤退プランに変更。
同じ道、同じ景色をグルグルしとうない。
降りたのはワイ一人、そりゃそうだもう一駅で松島なんだから。
無茶苦茶なルートを我儘に楽しめるのが一人旅のいいところ。
だーれも歩いてやしない道を、写真を撮りながら一歩一歩前に進む。
今日の出来事、これからの人生、ちょいとした悩み事。
見知らぬ土地でダラダラ考えるこの時間が好きだ。
なんもねーとこ歩くこと20分くらい、観光地の端に来た。気がする。
奥で微かに響く雷鳴にビビりながら、日が暮れるまで勝負をしかけるぜ。
当然のことながらお食事時はとっくに過ぎており、雨も相まってガランガランだ。
…一人で来るなら、晴天のごった返した休日よりこっちのが好きなんだよな。
松島、夕日に照らされた景色を広告とかでよく見るけど。
ワイ、「前からそこに行って皆が見るもの」には昔からあまり興味がない。
自分が何に興味を示して、何に感動したかを大事にしたい。
さて、ふん…まあこんなもんでいいか。
ちょっと急ぎ足すぎた感は否めないが、宿もないのに日没後いても意味ないし。
どっちかっていうと、ホームから見下ろしたこの旅館街の静かな明かりを眺めた時が一番楽しかったかもしれない。
家と外の活動量の落差が激しいワイ、力尽きて丸々寝ているうちに仙台へカムバック。
夕飯は決めている。
HUBがあるとのことでな。
オフでよく聞くHUBだけど、オフどうこう抜きに雰囲気とコスパでもう好きなんだわ。
HUBレモン片手につまみをちまちま食べながら、撮った写真を見返す。
コンデジのダイヤルを回しながら一枚一枚見る方が旅感あって良いよね!
…いいんだよ!
連泊する気はなかったのだけど泊まれる宿がもうねぇので、昨日と同じカプセルホテルで2泊目に突入する。
変な高揚と、HUBでは足りなかったかハラが空いたので夜のアーケードをふらつく。
仮想じゃ代替できないんだ、この時間は。
すき家が空いてたので牛丼並を胃袋にぶち込んで巣に戻り、2日目終了。
~3日目~
早いもんで…早くて当たり前だ1日目ほぼないようなもんだし。
流石に大観音までは行けないが、仙台をもう少し歩いて名取に向かう。
仙台城跡へ電車である程度近づく。
各所徒歩30~40分なら射程圏内、全部歩きで終わらせてやるぜ!
えーっと外回りで逝けと…。
Googleマップで検索をかけるあたり、歩きでいくにはちょっと遠すぎる。
ここまで登っておきながら断念か、まあ仕方ない。悩んで再ルートを組む余裕はない。
別に城跡マニアでもないしな…。
次の目的地へ行こう。
瑞鳳殿周辺まで歩いて散策、バス停に人がずらっと並んでいる。
ここまで歩いてくるわけねぇわな…(30分)
車なしのおススメスポットはこの辺までしかなくて、正直めんどくさくて、でも来たからには行っとかなきゃって使命感で、今ワイはここにいる…。
それもそのはず、1637年に建設されたのち戦災によって焼失。
現在の姿は1979年に再建されたものらしい。
伊達政宗公の霊屋なんだとか。
らしいだのとかだの、ガバガバにも程があるなお前…。
よーし回り切ったぞ、ゆっくりしたかったんだけど行事が行われていたらしく人が動かなかったのでそそくさ降りる。
橋を越えて大町西公園駅から帰ろうとしたら、何やら賑わっているぞ…。
日本酒…!足が勝手に入口へ向かうがハッと思い出す。
この後運転するからダメだ!ちくしょう!
仙台駅に戻ってきたので適当にグルメと昼食を済ませるとしよう。
ずんだ…シェイクでいいか。
いただきます…ウン、独特だ分かってはいたが…。
もちろん美味しい判定は脳内で出る、出るけどこう…未知の味を処理しきれてない感…。
はい、ほんでもって駅前の立ち食い蕎麦。
エキナカの飲食では接種できない栄養素が、ここにはある。
ワイには分かる。
昔ながらのダシが効いた月見そばに、少し塩分強めのシャケおにぎり…。
誰にも気を遣わず、ズルズルムシャムシャと平らげてごっそうさん。
これ以上の幸せある?
飛行機の搭乗時刻に十分な余裕をもって行きたいので、午前を境に仙台をあとにする。
LCC君、一秒でも過ぎたらアウトな鬼畜仕様なのでな。
…なんか忘れてる気がする。
そうだったそうだった、コロッケがまだだった。
アッツアツホックホクとはこのコロッケのためにあるんだろうな。
舌を火傷しかけながら、無理やり100円コーラで飲み干す。これ以上の幸せある?
では空港に…行くには4時間も空いている、流石に暇すぎる。
ってなわけで途中下車プランに変更したってワケ。
美田園駅、空港から一駅手前で下車。
こっからカーシェアを使って観光開始、便利な時代になったもんだ。
海岸を辿り、復興伝承館へ。
ちゃんと知っておきたい、目的なんてそれだけだけど。
海岸沿いに車を停めて、階段を登る。
見渡す限り晴れ渡る空、静かに響く波の音、平和だ。
旅の終わりに相応しい景色をしばらく眺めていると、友達から電話がかかってきた。
偶然宮城出身の友達からだった、名取の海沿いにいることを伝えると「色々見てってね」とだけ。
その言葉が持つ意味を考えながら、また車を走らせる。
新しくできたであろう、とっても走りやすい道。
いくら景色が良くても心から感動しきれない、複雑な気持ちだった。
当時の映像を解説するビデオが流れていた。
当事者でもない、当時現地にいたわけでもないのに、涙を堪えるので精一杯だった。
身体の奥底からこみ上げる悲鳴は、スピーカー越しでも身体を強張らせた。
資料と照らし合わせながら景色を眺めて、ただ呆然としてしまった。
近場に石碑があるとのことで。
つらつらと書く気になれないので、写真から察してほしい。
ただ、来てよかった。
さて、と。
明日からまた元気に仕事しねーといけない、電車に乗ろう。
帰ろう。
まだ出発まで飯を食べる時間がある、なんとなくカキフライ。
これにて2泊3日の宮城一人旅は終了です!
旅に出たい欲を抑えるため、過去の写真を漁って書きおこしました。
細かい旅を上げたら他にも多々あるのですが、全部を全部するわけにもいかないし…一記事作るの結構しんどいし
ヘタクソだけど伝えたいことは一つだけ、一人旅はいいぞ。
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