上野動物園 生活 そして近況

 明日から大学の同期との自主制作が始まるため今日ぐらいはバイトも何も入れずに好きにしてようと思っていたのだが、結局することがない。大学3年の夏にすることがないなんてどうかと思うが、実際明日になればすることは必然的に出来るのだから、今日ぐらいいいかと思うことにする。

 最近は上野を頻繁に訪れている。ひょんなことできまったバイト先が上野だっただけなのだが、バイトが終わった後にぷらぷらと散策するのが結構楽しい。最近は暑すぎて目的なく歩けるほど余裕を持てないが、文字通り冷やかしに(自分の身体を)入れる店が多くて助かる。見たい映画の時間まで中古カメラ屋を巡ったり、マックで寝たりしている(上野は関係ない)。上野に行くようになって、上野動物園が自分の馴染みの場所になったことがなんだか実感が湧かない思いをしている。上野動物園といえば子供の頃の家族旅行のメインイベント会場であり、非日常な空間として今まで存在していた。子供の頃の、ある種独特な景色が今の生活の一部になっていることが違和感なのだ。けれどもこの違和感は今まで何度も経験したことがある。中学校の時に引越しして、ただの道であったものが通学路に変容していくあの感覚。上京前は都会であった池袋駅は、今では「池袋駅」でしかないし、実家のある新潟県は上京前よりもずっとずっと「田舎」になった。
この感覚は、生活なのだと思う。身の回りのものが徐々に自分に馴染んでいって、最終的に馴染んでいることすら無自覚に、自分しか知らない近道とか、夕方になるとなんだか綺麗な夕日が差し込むところとかを知るように、いや、覚えるようになるのだ。環境の変化に対しての違和感がなくなり、様々なものが無意識になっていく。上野動物園が生活になっていっていくのは勝手に大人になっていくようで悲しい気もするけど、それでもいいと思えるし、だからそれでいいのだと思う。

 parannoulのアルバム「Sky Hundred」がかなり良くてずっと聴いている。夜の過ごしやすさから感じる夏の終わりが、自分にとっては早すぎて、まだ夏の倦怠に浸っていたくて聴いているのだと思う。特に「painless」と「Evoke Me」が良い。夕方みたいな曲だ。あとは、Laura day romanceの「渚で会いましょう」が本当に良い。MVも素晴らしかった。

 

 

 

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