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主観的体験が重要な資産になる時代へ
若い頃には、コンピュータ言うてもただの計算機だった
部屋いっぱいにでっかい機械置いて、パチパチとボタン押すと数字が出る、そんだけの話
それが今じゃ、手のひらサイズの機械がオレららより賢くなってしまった。
時代ちゅうのは変わるもんやけど、これからの世の中はもっと変わる。
それもな、なんでもかんでもAIに頼る時代になる。
AIが全部やってくれるなら、ワシら人間は何をするんや?
せやけど、AIがどれだけ進化しても、どうにもならんモンが一つある。
それが「主観的な体験」ほれが、これからは一番大事な資産になる。
なんでか言ったら、AIちゅうのは結局、データに基づいて判断する。
服屋に行ったらAIが「この色があなたに似合います」とか「このデザインが一番合ってます」とか言う。
でもな、ワシらの感覚ってのはそんなもんじゃないやろ?
たとえばやな、AIが「このスーツがベストです」って言うても、着てみて「なんかしっくりこーへん」っちゅうことがあるやろ?そりゃ、データじゃ測れんモンがあるからや。
ワシが昔、近所の肉屋に行った時のおっちゃんを思い出すわ。そこのおっちゃんは、肉を切りながら「この牛、ええ草食べとったんやで」っちゅうて話してくれた。
それで、ワシはその肉を買うた。そりゃあ、スーパーで「おすすめ商品」って書いてあるシールなんかより、ずっと信用できる。
これが人間の「主観的な体験」ちゅうもんやで。AIがいくら賢うても、この「ええ肉やから買いたい」っちゅう気持ちは出せんわな。
でな、これからの時代、AIが進化して、医療から仕事、教育に至るまであらゆるもんがAIで改善されるやろ。それでええのんか?たしかに、病気の治療法をAIが見つけたり、交通渋滞をなくしたり、ええことはいっぱいあるわな。でも、そないに効率化されると、みんなが同じようなことしかできんくなるんや。そんで、「これが正解です」ちゅうAIの答えに従うだけになる。そんな世界、味気ないやろ?
人間の本当の価値ちゅうのはな、正解を探すことやなくて、「自分にとって何が大事か」を見つけることやと思うんや。それが、ワシらの主観や。たとえば、旅行に行くとして、AIは「このホテルが一番評判がいいですよ」とか「このルートが一番早いです」とか教えてくれるわな。でも、ワシらは「遠回りして景色を楽しみたい」とか、「あの店で食べたいもんがあるから、あえて寄り道する」っちゅう風に、自分の感覚で選ぶんや。それが楽しいんやないか?この楽しさを感じるのは、AIやのうてワシらだけや。
そやからな、これからは人間が持っとる「主観的な体験」が一番の資産になるんや。AIが標準化された答えを出してくれる中で、「ワシだけの感覚」「ワシだけの経験」っちゅうのが差別化のポイントや。企業でもブランドでも、この「人間らしさ」を生かさんとあかん時代が来るわけや。個人も同じ。
AIがいくら優秀でも、ワシらが何を感じて、何を楽しむかは誰にもコピーできん。これこそが、これからの時代に一番大事なモンやと思う。
結局のところやな、AIがどれだけ進歩しようが、ワシら人間が持っとる「主観的な体験」っちゅうのは、最後の砦や。それが、これからの時代の本当の財産になるんやで。やっぱり、味のある人生は、AIに任せっきりじゃあかん。