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#48 リハビリのモチベーション 〜クラシックバレエ発表会鑑賞を終えて募る想い〜

♡Mayu♡です。
今回は闘病記とは異なる内容となりますが、お読みいただけたら嬉しいなという思いでnoteを書きます。どうぞよろしうお願いします。


私は10数年の間クラシックバレエを習っていました。
脳腫瘍が発覚した以降、すべてのことにやる気をなくしていた時期がありましたが、そんな中でリハビリを頑張りもう一度クラシックバレエをやりたい!習いたい!という目標が募り始めました。
それは、リハビリの先生からの「たとえ今は出来なくても好きなことをやるたいう目標に向けて頑張ることがリハビリの面からでも凄く良いからね!!でも同伴者付きでね😉」というコメントがあったからです。私は目標のためにリハビリを必死に頑張るようになりました。
そんな頃に私が習っていた先生が創立40周年のイベント(発表会)をするということが知り合いからの連絡でわかりました。
どうしても駆けつけたいけれど私は闘病中の身であり、バレエを辞めてから時間も経っている。そもそも先生ご自身が私のことを覚えているのだろうか。
そんな考えが頭の中をよぎりましたが、もし覚えておられないようならそれはそれでご縁がなかったことにしようと思い、先生にご連絡しました。
すると、私のことを覚えていてくださり、
「あなたは◯◯の演目に出たわよね!だとか私のことを覚えてくださっただけでなく、私が病気であることを案じてくれました。
そこで、思い切って発表会を鑑賞してみたい旨をお話しすると、快諾してくださり、鑑賞するにあたり私が座りやすいお席までご用意くださりました✨

風邪をひかないように万全の体調を整え、7月末の発表会に向かいました。

あらかじめ予約をしておいた花束が会場に届いている事を確認して、開場時間を待ちました。
すると、受付をしている保護者の方が先生のことを呼んでくださり、私は先生とお会いすることができました🥺

先生「Mayuちゃん、よく頑張ったわね!偉い偉い👏」
と仰ってくださいました。
私「どうしても先生にお会いしたくて、リハビリ頑張りました。4年半以上かかりましたが、ようやく何とか歩けるようになって先生にこうしてお会いできたことが幸せです」
と抱き合いました。自然とわたしは涙していましたが、それを先生は温かく受け入れてくださりました。
本番直前だったので、記念撮影だけしてお別れしましたが、リハビリした甲斐がありました。こうして先生にお会いできたことは生きていて良かったと思う瞬間でもありました。

開演に先立ち、わたしと夫は受付を済ませて会場入りしました。

本番開始。オープニングと共にキッズ達とプロのダンサーによるバレエが始まりました。
私が習っていた当初、スタジオは一つだけでしたが、わたしの実家近くに新スタジオを開設するとのことで、私はもともと通っていた教室から新しくできたバレエ教室にスタジオを変えました。そこでトゥシューズというつま先立ちができる靴を履いて練習をして、小学校高学年には発表会にて1人きりで踊る貴重な経験をさせてもらいました。本番の日は豪華なティアラと綺麗な衣装にうっとりするほど可愛らしくしてもらい、絶対成功させるぞ!という気持ちで踊ったのを覚えています。小学生ながらに1人で踊る機会を貰えた事が嬉しくて、緊張せずに明るくジャンプしまくっていたことを覚えています。
そんな記憶が本番開始と同時に鮮明に甦ってきました。目はほとんど見えなくても、その場の雰囲気や音ですぐさま掴み取ることができ、感動ものでした。

そして今回の演目は「くるみ割り人形」というものでした。主人公クララは私の知らない方が演じておられましたが、表現力豊かで踊りもしなやかでありながら決めるところではバッチリ決める主人公として素晴らしい方でした。

話は戻りますが、私は20年前に演者の1人としてくるみ割り人形に参加したことがあります。小学校6年生という中学受験を控えた身だったので、先生にお願いして出演時間の短い役を配役していただき、「葦笛」という曲を踊りました。音楽はソフトバンクのCMソングとして流れているのでテレビをご覧の方は一度は耳にしたことがあるかもしれません。
そんな葦笛を当時は2人で踊りました。今回は4人体制になっていて、曲の中盤では主人公のクララが登場するなど、私が経験したことのないダンス構成になっていてわあっと驚かされるばかりでした。

小学校を卒業してからも、発表会の時には男性のゲストとデュエットで踊るパドドゥを踊らせてもらうなど、色々な思い出がありすぎて、私の青春はこのバレエにあったのだなとしみじみ感じました。

今はバレエはおろか、背伸びすらできない身体です。でも、リハビリの先にはバレエが待っている、そう信じてまたバレエを習えるその時までリハビリを頑張り続けよう、そう思う、そう思わせてくれる貴重な一日となりました。

今度は創立50周年記念の発表会がきっと開催されるでしょう。そんな時に私が舞台で踊ることができたらそれは奇跡といえます。絶対叶えたい。この夢の実現に向けて毎日のリハビリを頑張り続けます。
頑張れ私!いけいけ私!


2024.07.28記

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