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学生から言われた言葉

「くそっ!!」

これは学生から言われた言葉。


私は学校で介護を教える教員をしています。
教員になるなんて夢にも思いませんでしたが、なんだかんだでもう数年の月日が経ちました。
そんなある日、実習に行くための実習計画書をAさんが提出しに来ました。

 実習計画書とは実習時に必ず記述しなければならない書類で、各実習(計4回)ごとに毎回、5つの目標を立てます。また、実習計画書を書く目的は2つの側面があります。

( 学生にとって )
実習の目標を自分で考えることで、 何を目標に実習に臨むのかを明確にする。

( 施設にとって )
施設に提出することで、実習指導者が実習生のやりたいことを理解し、目標達成の協力が得られる。

 このような意味づけがあり、私の学校では実習計画書は実習時の必須書類の1枚に位置づけられています。そして、この書類は施設に1番最初に提出する書類でもあるので、誤字脱字がないように指導をしています。

 Aさんは今回が3回目の実習です。教員の実習担当学生は毎回変動しており、Aさんの担当は今回が初めてです。

 A さんは県外から来た学生です。学内では学生同士で群れることなく行動しており、自分の信念を持っているような学生です。

 そんなAさんが実習計画書を提出しに来ました。目標に目を通すと似たような目標が2個あったので1つ変更するように伝えました。するとAさんは「他の先生は OK って言いました。だから、書き直さなくてもいいじゃないですか」と言ってきました。

 私は、Aさんに指導方法が統一されていないことを先に謝り、変更しなくてはいけない理由を説明しました。するとAさんは「わかりました」と納得した様子で書き直しを了承しました。

 そして、次の日に書き直した実習計画書を持って来ました。目を通すと、誤字があり二重線を引いて印鑑をしていました。私が「間違えてしまいましたか」と言った瞬間、

Aさんは「書き直します!!」っと言って
私から実習計画書をとり、振り返ると

「クソっ!!」
っと言って部屋を出ていきました。

そして、ビリビリと紙を引きちぎる音が廊下に響いていました。

 私はその時に、追いかけようかと一瞬思いましたが、あえて追いかけませんでした。

 それから2日後、Aさんはまた実習計画書を持って私の所へ提出しに来ました。目を通すと何一つ不備がなく丁寧に書かれていました。

 Aさんは私に渡すとすぐに立ち去ろうとしたので、待つように呼びかけました。


「前回、私に実習計画書を渡した時のことを覚えていますか?」

Aさん
「っえはい。書き直しますって言って、部屋をでました」


「それだけですか?」

Aさん
「っえはい。」


「確かに書き直すと言いましたね。ですが、その後にとった行動は覚えていませんか?」

Aさん
「なにかほかに言いましたかね」


「覚えていませんか?あなたはかき直すと言った後に私の手から実習計画書をとり、振り替えるとクソっと言って部屋をでていき、廊下には紙をビリビリ破る音が響いていましたよ」

Aさん
「っえそうでしたっけ。うわぁ。すみません」


「もし立場が逆だったらどう思いますか?正直、今回のAさんの行動は非常にショックでした。あなたは覚えていないようでしたが、言われた方は覚えているものです。今後、社会人になるからとかではなく、人として今回のような怒りの感情に任せた行動は改めた方がよいと思いますが、どうですか?」

Aさん

「はい。気をつけます。」


「私から学ぶ気持ちがないのであれば、お互いのためにも担当教員を変更しますが、どうしますか?」

Aさん
「すみませんでした。変更しなくて大丈夫です。
よろしくお願いします。」


「わかりました。では、話は以上です。」

 私は今回 A さんにどのように伝えたらいいかすごく悩みました。そもそも自分が教員として尊敬されていないのでこのような言葉を言われる事態を招いたのかなど。

 なので、どう伝えるか悩みましたが、本人を目の前にするとさっきのような内容になっていました。

 私の最終目標は、「先生がいうのであればそうですね」と素直に思われるような教員になるのが目標です。

 日頃から色々な指導方法で関わっていますが、目標に近づいているのか全然わかりません。
 
 とりあえず、今後も真剣に学生と向き合うことを頑張っていきたいと思います。

なんかいいアドバイスがあれば教えてください。

よろしくお願いします。

今回のイラスト

ハロー

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