爆裂愛物語 第三話 約束のデート
大日本翼賛会の朝、旭日旗がなびく事務所の窓に朝の光が差し込む。
「ふぁ〜あ」
凪は眠い目をこすり、覚めきらない頭のまま浴場へ向かった。
「あ、宮さんおはようございます」
「押忍!」
(この人挨拶の返事いつも押忍なんだよな……)
凪がここに来て1週間が経ち、世界がより鮮やかになっていく。段々ここでの生活にも慣れつつあった。宮さんや並さんも、最初こそ厳しく怒鳴ることが多かったが、仕事ができるようになってきたら何も言わなくなってきた。それは凪にとって、認められたような、信頼さ