これってモラハラ? ② 『 食ってから行こう 』
前回の『おれのメシは⁉️』の続きです。
第一子出産予定日3日前の朝5時頃
突然の 「おしるし」。
「おしるし」とは、子宮からの出血で
出産のGOサイン。
便器が真っ赤に染まるくらいの下血。
いよいよかーーーっ👶‼️
産婦人科に連絡すると
すぐに来るようにとのこと。
お産の荷物は
すぐ持ち出せるようにしておいたので
着替えの時間と
車移動の時間で
10分あれば病院に着く。
季節はまだまだ寒い3月。
慌てているので
部屋も暖めず着替えて
荷物を持って
玄関に向かい靴を履いた。
運転は旦那だ。
「なあ、よく考えたんだけど、
メシ食う時間ないよなあ?」
食ってから行こう。
と言って
こたつにもぐった。
お客さんのように座って動かない。
「 え? 」
それって
私に朝メシを作れ
と言っているんすか?
ナゼ お前 座ってる?
私に作ってくれるんじゃないのか?
私に作るつもりが
さらさら無くても
自分が食べたいなら
自分でパンでも焼けばよくね?
私は下血していて
今すぐ病院に来いと言われているのに
なんでアンタ座って
ご飯出るの待ってんの?
急がなくていいの?
自分の子供が生まれようとしているんだよ。
メシ食う時間がないのは
私の心配?
自分の心配?
結局
私やっぱり馬鹿だから
「女は産気づいても
旦那様一番に
考えるものなのね」
と、明治大正昭和初期の女のように
旦那のパンを焼き
旦那が完食してから
出発。
私は食べられる精神状態じゃない。
10分後に着くはずが
30分後に到着。
看護師さんは
真冬の寒い早朝に外に立ち
私の到着をまだかまだかと
待っていてくれていた。
本当に申し訳なかった。
うちら
何やってんだ
旦那のペースにのせられる
私が悪かった
もっと強く自分の意思表示をしなければ
いけなかった
赤ちゃんの命がかかっているのに
感染症になって
万が一のことがあったら
大変なことになっていた。
職員さんにも迷惑をかけた。
だが
やはり
ちがう
旦那
なぜ一刻も早く
車に乗り込まないんだ
なぜ
メシなんだ
そんなにメシが大事なら
ひとりで食ってろ
私は歩いて病院に行けばよかった
イライラしながら
旦那がパンを食べ終えるのを見ていた自分が
今でも情けない。
とりあえず
第一子 長女は元気に産まれてくれた。
だが
旦那が変わっている人間だということは
これから先さらに
思い知らされて
今日に至る。