
Photo by
kanam
49歳オバさん、短大生になって栄養士を目指す
新卒以来ずっと勤めていた会社を退職をすることにした。
退職を決めたのはいいが、退職後に何をするのか全く考えていなかった。
退職後はどういう生活をしようかと考えはじめたある日、「そうだ、食べ物の勉強をしよう」と思いついた。
私は料理が苦手だ。
長い間、『子供部屋オバさん』として、仕事以外の家事を母親にまかせっきりだった。
母が病気の治療のために入院をしたとき、 久しぶりに台所にたち、少しずつ料理をするようになったが、辛うじてなんとか食べられるモノを作るのが精一杯だ。
ほとんどの人間は生きていく上で、何かしらを食べなくてはならない。食からは逃れられない。
老後のためにも、きちんと勉強しよう。
せっかくなら、料理関連の学校に通おう。
資格がとれるようなところであれば、カリキュラムがきちんとしてるのではないだろうか。
よし、栄養士か調理師の学校を調べてみよう。
いろいろ調べていくうちに、ある短期大学が「時間栄養学」に力を入れていることを知った。
「時間栄養学」
数年前、ブルーバックスで知った分野だ。
あの時、とても面白くて、もっと知りたいと思ったのを思い出した。
よし、時間栄養学を勉強しよう
私はそう思い立った。
そして、短大に社会人枠で応募し、入学をゆるされた。
春から女子短大生になる。
49歳。
第二の人生のスタートだ。