[やりたいことリスト84] 父に何の仕事をしていたか聞く~離れたほうが近づくこともある~
父に「会社員時代何の仕事をしていたの?」と聞いてみた。
「不動産のコマーシャル事業」という回答だった。
で、話は終わりなのだが、これがなんで「やりたいことリスト」に入るのかというと、自分が父親のことをよく知らないからである。
大体の性格や大体の趣味は分かるけど、嫌いな食べ物があるのかとか、今まで何に苦労してきたのか分からない。
正直、性格が合っているのかもよくわからない。
だから父親のことを理解しようと思った。
父親はずっと単身赴任で、子供のころは「お父さん」というものは「土日しか家にいない人」だと思っていた。
数少ない家にいるタイミングでもあまり遊ばず、今までの会話量は母親の1/100くらいだと思う。
それに加えて父親が精神的な病気になり、それを繰り返し、一気に距離が遠のいた。もっと言うと、「苦手な人」になった。(病人に対する態度ではないと言われそうなのだが、正直なところ一緒に生活するのはとてもエネルギーがいることだった。)
病気が寛解した後も、一度遠くなった距離感は縮まらず、足音うるさいし、咀嚼音うるさいし、なんか嫌だ。という存在になってしまった。
その後、実家を出てから私と親に残された時間を計算して、現実を知った。
たまに会うと顔のしわが目立つ。あまり若い時の子供ではないので、親はバリバリ高齢者枠なのだが、それをやっと理解する。
元々離れて暮らしていたためやや心配はあったが、顔を見なくなって余計に心配になる。
せめてもと、食事会をやったり誕生日とか理由をつけて連絡はするようになった。
正直、実家にいたころよりもマシな関係になっていると思う。
それは、毎日会っている訳ではないから、「足音がうるさい」とかマイナスなことを考えなくて済むからだと考えている。
だから、根本から変わった訳ではないけど、一緒にいながら何も話さない関係よりは良いと思っている。
親の仕事について聞いたことで、これまで会っていなかった時間について少しだけイメージが湧いた。
気づくのがだいぶ遅くなってしまったけど、親との時間の過ごし方について、後悔しないように行動していく。
今後も父親と会話をしよう。後で嘆かないように。