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#65 問われる実効性

最近のニュースで電動スーツケースが取り上げられていた。

大きなスーツケースを引くのは大変。

そこで電動スーツケースが登場。
その上に跨って移動すれば楽々移動ができるとのこと。

しかし事故が多いらしい。また日本では道路交通法に抵触するようで公道での使用は不可。羽田空港や関西国際空港でも利用は禁止されている。

「そんな感じで利用は減ればいいが…。」

思い浮かんだのは今から約3年前、私の住む地域で起こった民泊問題。

私の住む地域は観光地である。
そこに東京の業者が民泊を営むために新しく建物を建てた。許可は取得済み。

その民泊が騒動を起こす。

・深夜までうるさい。
・他人の敷地に侵入する。
・飲みすぎか深夜に救急車を呼ぶ。
・大音量で音楽を流しつつ裸の男女が踊る。
などなど。

それが頻繁に起こるのである。

定住者であれば注意喚起し、お互いの妥協点で解決策を模索するところ。

しかし相手は観光客である。注意をしたとて翌日にはご新規さんがところてん方式でやってくる。

オーナーに言っても近くに住んでおらず、許可をもらう際に登録した一定時間に以内に駆けつける登録者も許可後に変更。

オーナーも少しずつは改善していってくれたが、なかなか近隣住民の望む水準までは至らず。

私は自治会で新たに設立した「特定民泊施設対応委員会(完全な非公式笑)」に所属し、様々な対応をし行動していく役割を担った。

あるとき問題行動を何とかすべく、民泊の許可を出した担当部署に連絡した。

私「許可をもらった通りに運営されてませんよ」

許可担当部署「他からも苦情をいただいております」

私「何か対応しないんですか?」

許可担当部署「苦情が入って動けるときは実際に現場に足を運んで注意は促しています。」

私「でも効果ないですね。許可の取り消しをしてはいかがですか?」

許可担当部署「それは基本的に行ってないですね~。」

またある時は、深夜の騒音に関して行政に問い合わせてみた。
そう、23時~6時までは静かに過ごすという条例があるのだ。

私「近くの民泊施設が深夜でもうるさいんですが」

行政担当「はい、他の方からも苦情を受けていますし、他の場所からもそういった問題を聞いています。」

私「条例で深夜は静かにとありますが」

行政担当「はい、承知しています。」

私「対応しないんですか?」

行政担当「やれる範囲では対応しているんですが。」

規則があっても取り締まれないのは致命的。

まとめ
ルールを「決めること」と「守ること」は別問題。
いくら良いルールを決めても、守らせるため様々な方法を駆使しないと改善しない。

本日もお読みいただきありがとうございました。



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