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2人の息子を持つ親 都会の教育環境に物申したい

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最近の記事

うちの子が公立中学に向いてなかった話⑧終

高3息子に教えられ 息子が進学した私立高校はいわゆる「自由」な学校だ。学校説明会で「内申点は一応見てます」と教員が説明したすぐあとに、同じ壇上にいた卒業生が「内申点なんかどんなに低くても試験が出来れば受かるよ」と言い放った自由さが気に入った。息子はここで良い仲間に出会い、何にも干渉されずに学び、自分の夢に向かって大学受験の準備をしている。 公立中学のことは時々吐き捨てるように表現する。 「異常な世界だということに気がつくことが出来なかった。本当におかしい」 多かれ少な

    • うちの子が公立中学に向いてなかった話⑦

      私立高校受験のサポートがない 私立高校と決めている我が家にとってかなり負担だったのは「公立中学は都立高校へのサポートしかない」ことだった。 「私立受けるのね?併願優遇は必ずキープしてね。私立は好きなとこ受けていいよ。私立が第1希望なら都立受けないでね」 これが担任の言である。受験へのアドバイスもなければ激励もない。そして進路説明会の内容は8割が都立受験の仕組みだ。 私立高校200、都立高校200を抱える大都会。自由競争のように見えて、浪人生を出さないよう東京都全体で行

      • うちの子が公立中学に向いてなかった話⑥

        コロナで救われた息子 中3生活はコロナの中で始まった。いや始まらなかった。学校の機能が大きく停止した。コロナ禍となりたくさんの人々が困り果てる中、息子にとってはプラスの日々が始まった。 塾のデジタル対応は早かった。息子は初めて自分のペースで自分の勉強をすることができた。真の意味で意欲関心態度のすべてが揃っていた。公立中学で求められている観点別評価って本当に何なんだろう。 公立中学でタブレットが導入されたのは2学期の終わりで、その説明や使用方法の確認に何時間も巻き込まれる

        • うちの子が公立中学に向いてなかった話⑤

          内申点が高校受験に関わるなんて 公立中学にて、息子の通信簿には見事にオール3が並ぶ。様々な観点から評価することに不満がある訳では無い。 しかし、「ペーパーが良くても悪くても観点別を総合すると3」これを繰り返される中でのモチベ維持がどんなに難しかったか。 通信簿については親子共々、早くから諦めていた。この3年間の評価など卒業してしまえば消えるから、そんなことに左右されず大局を観ようと話してきた。 高校受験は、内申点重視の都立ではなく私立の一般入試と決めていた。 ここで親

          うちの子が公立中学に向いてなかった話④

          中学受験ではなく中学受検へ よく言われる小学校3年2月のカリキュラムスタートから始まる中学受験準備が、親としてどうしても良いと思えなかった。準備期間が長すぎる。そんなに長く努力しなきゃ入れない学校なら、そもそも根本的な学力があってないんだ。 教員として中学受験に潰されたたくさんの子供を見てきた。これはなかなか世間では言えないが、うちの子にあの経験はさせたくない。多くの親は「中学受験は本人の意思で〜」と言うがほとんどの場合それはウソだ。広く浅く遠くから情報を与え、価値観を植

          うちの子が公立中学に向いてなかった話④

          うちの子が公立中学に向いてなかった話③

          「観点別評価」の闇へ 息子は小学校の頃からペーパーテストの割に、通信簿は良くなかった。意欲関心態度…例のアレだ。そしてそれは公立中学に進学したあとも大きな足枷となった。 分かりきった内容の宿題をやらされ、必要以上に美しく整えて提出させられる意味が分からない。教員に対し、反抗的な態度ではなかったと思う。ただただ無意味なことをやらされることへの冷ややかな目線。すでに覚えた内容なのに、なぜノートを書いて提出しなければならない?理解していれば良いはずのノートなのに、なぜカラフルで

          うちの子が公立中学に向いてなかった話③

          うちの子が公立中学に向いてなかった話②

          きっかけは全国統一小学生テスト 両親とも地方都市出身で東京の教育環境には疎い。中学受験準備も特にしていなかった。 きっかけは息子小4、例の「全国小学生テスト」のCMをみて、ボクも受けたいと言ったことだった。 結果はそこそこ良いもので、熱心に入塾を勧められた。ただ面接官たる塾講師はあまりにも不遜だった。「何もしてなくてこの成績ってすごいね!御三家は無理だけど早慶附属くらいなら受かるよ!」 は?まさか褒めてるのか?そもそも中学受験するなんて一言も言ってない。御三家ってひと

          うちの子が公立中学に向いてなかった話②

          うちの子が公立中学に向いてなかった話①

          クソ喰らえ内申点 画像をみてほしい。塾の実力テストは1位でも、公立中学での国語の成績は3年間ずっと「3」。それがうちの子の評価だった。 息子は典型的な「ペーパーテストはできるけど内申点が取れないタイプ」。そのことに気づいたのは公立中学に入ってから。まさか成績であんなに苦しむとは思わなかった。 時すでに遅し。 あとに続く同じタイプのお子さんが同じ轍を踏まないよう、ここに書き残しておく。

          うちの子が公立中学に向いてなかった話①