立ち退きバトルその4!ー味方を増やそう!ー
前回、ご近所からの情報で、私の住んでいる一帯が一律で立ち退き要請をされていることを知ったところまで書きました!今回はその続きです。
管理会社はほぼ敵!と分かり、返って闘志を燃やした私は、まず味方を作るべく、動きました。
まずは情報収集!こういうときにはまずネットです。そして分かったのが、借地借家法には立ち退きにあった賃貸生活者のために味方になってくれる条項があるってことでした。
全文はコレですが読み飛ばしてくださって結構です。要するに家主が家を借りてる人に出て行ってもらいたくても、ちゃんとした理由がないと無理だよってことを言ってるんですね。
建物の賃貸人による第26条第1項の通知又は建物の賃貸借の解約の申入れは、建物の賃貸人及び賃借人(転借人を含む。以下この条において同じ。)が建物の使用を必要とする事情のほか、建物の賃貸借に関する従前の経過、建物の利用状況及び建物の現況並びに建物の賃貸人が建物の明渡しの条件として又は建物の明渡しと引換えに建物の賃借人に対して財産上の給付をする旨の申出をした場合におけるその申出を考慮して、正当の事由があると認められる場合でなければ、することができない。
で、ここで問題になるのが「正当の事由」に建物の老朽化は当たるかどうかってことです。
ネット情報では単なる老朽化だけじゃ、「正当の事由」には当たらないと書いてるものが多かったのですが、念には念を入れ、専門家にも聞いてみることに。
私が頼った専門家は3か所にいました。いやー、無料でも相談できるところがあるって、素晴らしいですね!
1つ目は消費者センター。国民生活センターから近くの消費生活相談窓口は紹介してもらえます(電話188)が、私は住所と消費者センターで検索してサクッと見つけました。
2つ目は不動産適正取引推進機構。ここも電話で相談を受け付けてます。
そして3つ目はお役所が開催している無料相談会。不動産関係の知識を持った弁護士が相談に乗ってくれます。こちらは住んでいる地域が毎月定期的に開催しているもので、予約が必要ですが、30分無料でトラブル相談できるのはありがたい!
弁護士だけは時間が限られてましたので、質問を絞って聞くようにしたほうが効率的と思い、これは最後の手段にとっておきます。
正当の事由に老朽化は当たるのかってことは、弁護士以外の専門家に聞いても分かることだし、と考え、1つ目と2つ目の専門家に質問をぶつけてみることに。
結果はやっぱり私の想像してた通りで、単なる老朽化というのは借りている人を追い出す理由にはならないのです。これに該当するのは、倒壊の危険があるほど家がボロボロか、すんごく不衛生な場合などです、と消費者センターの方はおっしゃってました。
残念ながら我が家はちょっと大風で揺れるけど倒壊するほどじゃないし、ゴミ屋敷でもありません。
ちょっと安心した私は、もうひとつ気になってたことも聞いてみました。
4月末に本来なら更新ですが、このままもめてると更新時期を過ぎてしまう恐れがあります。
立ち退きでもめてるときに更新料なんて払いたくない!だってお金が戻ってこないかもしれないじゃん!けど、住み続けるためには支払わなきゃいけないの?
しかし1つ目と2つ目の専門家にこの疑問をぶつけてみると、さすがプロですね、明確な答えが返ってきました。
まず更新料を支払わないのを理由に、家主から立ち退きを迫ることはできないそうです。そして更新料が支払われない場合、自動的に契約は合意更新から法定更新になるので問題ないですとのこと。
ここで法定更新ってなんぞや?と思った方。大丈夫、私も分かんなかったので聞きました。
まず家に住むときに普通に結んだ契約に基づいて行うのが合意更新ですね。2年ごとに家賃1か月分を払うことに、私の契約ではなってました。
でも法定更新というのは、こういうもめてるときのためのような更新の仕方でして、今までの契約と同一条件で更新されたとみなされる上、期限は無期限になるという、ありがたい方法なのです。つまり一度法定更新になった場合、更新料を払う必要もないし、退去時期は家主との相談となるんですね。
これで勇気モリモリになった私!人間、宙ぶらりんというのが一番こたえますからね。更新料払う必要ないんだ!と思っただけで目の前がパッと明るくなる感じがしました(←大げさ)。
で、この勢いのまま3つ目の弁護士相談へ行こう!と思ったのですが、 待てよ、と少し冷静になりました。
今のところ私は家主側に何にも交渉条件を言ってない段階です。ちょっとこっちの条件を出してみて、その反応を見てから弁護士相談に行った方がいいんでない?と思い直したのです。無料相談ではありますが、一人1回と決められてましたしね。これは税金を使っている以上仕方ないことです。
で、またネット検索!そしてこのnoteでも「立ち退き」や「更新」なんてキーワードで検索しましたら、耳寄りな情報が続々と集まりました。
Twitter(現X)も役立ちましたね!
そういう拝みたいほどありがたい情報をくださった方々については、改めて別のところで紹介しますが、ここではすんごく助かった!ということだけお伝えしておきます。今の時代、持つべきものは友じゃなくて情報発信者ですね!
立ち退きの交渉、となると、当然立ち退き料の話になります。もちろん私は引っ越すならそれ相応の対価はもらわなきゃ!と思ってました。
ですが、立ち退き料については、そもそも相場とか、明確な規定がないんですね。法律とかでも規定はないんで、完全にケースバイケース。
それでも家賃の6ヶ月分程度がだいたいラインかなー、というのはいろいろ情報を調べていくうちに分かりました。なので、自分なりに計算して、要求を家主代理と管理会社に提案してみることに。
さてどんな条件をぶつけたのか、またそれに対する家主側の対応はいかに?続きはまた明晩。