立ち退きバトルその５！ー借主は条件を突き付けた！ー

前回、プロに相談し、ネットを調べ、私に有利な情報が集まったので、家主代理と管理会社に立ち退き料について交渉を持ち掛けようと決意したところまで書きました！今回はその続きです。

ネットで立ち退き料の情報を集めた後、改めて自分の件に当てはめて考えてみた私。というのも、ホントにピンキリなんですよ、立ち退き料って。

例えばお店をやっている方なら、立ち退き＝移転というのはかなりのマイナスになります。だって移転した先でお店をオープンしたって、同じようにお客様が来てくれるとは限りませんしね。一方、私みたいな個人は、まあ適当な物件さえ見つかれば引っ越ししても問題ないし、という方がほとんど。

そして今回は、家主代理も管理会社も最初から立ち退きについての条件を出してないのも悩ましいところです。
なぜなら、私がイチから条件を考えなければならないから。

仕事がある程度できる人＆会社なら、本当は事前に条件を出してくるはずなんですよね。例えば引っ越し代金は領収書を送ってくれれば全額振り込みますとか、物件が決まったらお知らせ頂ければ、敷金礼金はこっちで払いますとか。
そしたらこっちは、その条件をたたき台にして、交渉ができるんですが、それもないということは、私が交渉の基盤を作らなければならないということ。

でもこれは、私が交渉のアドバンテージを握っているということにもなります。だから普通、取引を持ち掛ける方が交渉条件を出すんですけどね…。まあ家主も管理会社も私がサクッと更新せずに引っ越しに応じると思っていたほど能天気な方々だったので、多分条件を出すということすら、頭になかったのでしょう。

もうこうなったら、遠慮なく立ち退き料という名の爆弾をぶつけてやろうではないですか！

ということで、私が出した条件は次の3つでした。
①更新料及び、火災保険の支払い免除
②敷金の返金
③移転費用の補償

①は法定更新になるんで、4月末の更新料は払いませんということですね。火災保険の免除は、もう4月末から管理会社の勧める保険には入らないよってことです。賃貸暮らしの人はお分かりと思いますが、通常だと契約更新と同時に、管理会社の勧める火災保険にも加入し直すことになりますし、私も今まではそうしてました。まあ高めの保険なのは分かってましたが、解約して他のにするのも面倒だったので。
でもいつオサラバするか分からない家に、ポンコツ管理会社の言うがまま、高い保険料払うのも嫌だったので、ネットで探した安い火災保険に入ることにしたのです。

②はクリーニングに充てると元々の賃貸契約書ではあったのですが、取り壊すんならクリーニングもへったくれもないと思ったので返してもらうことに。

③が立ち退き料のメインに当たる部分ですね。これは（A）引っ越し代
（B）現在払っている家賃6カ月分、（C）周辺物件との家賃差額6か月分、の合計になります。

（A）と（B）は分かるけど、（C）って何？と思った方。
私もネットで調べて知りました。へー、こういう考え方があるんだなーと感心したものです。

つまり、家主側の都合による引っ越しなので、借主の私としては、できるだけ同じ地域にある、同じ広さで同じ設備を持つ物件に引っ越したいと考えるのは当然。ここまではいいですよね？

しかしYahoo！不動産なんかで、そういう条件で検索をかけると、どうしても今住んでいる物件より、例えば家賃が平均3万円アップしてしまう、なんてこともあり得ます。賃貸物件は時期によって家賃も変わりますしね。4月が激高になるのは学生と転勤族の皆さんならご存じでしょう。
ただでさえ他人の都合で引っ越ししなければならないのに、今後の家賃も上がるのでは、私にデメリットしかないじゃないですか。

でもこういう場合、周辺物件との家賃差額分というのを請求することができます。でも永遠に払ってもらうわけにもいかないので、期間は（B）と同じ、半年ですね。

ということで①②③の合計を先に支払ってくれるなら（←これ重要）、4月末は無理だけど年内には引っ越してもいいよ、というメールを家主代理と管理会社に投げつけました。なぜ先払いにしたかと言うと、まあ家主＆家主代理及び管理会社を信用できなかったからですね。

ついでに、ご近所の方に私が退去するかのように言った人がいるみたいだけど、そういった嘘はやめてね、という嫌味も付け加えて。

そしたらすぐ、短い返事がきましたよ、家主代理から。
思わず目を疑うような文面でしたが。
「家主と相談します。もしかしたらこのまま住み続けてもらうかもしれません」

な、なんだとぉー！！
老朽化が進んで危ないって言ってたじゃん！
そんな程度の考えで、立ち退き要求すんなぁー！

一気に脱力した私。じゃあもう、立ち退き自体なくなるのかなー、と考えていたのですが、安心するのはまだ早かった。
家主側はこの後、すごいテポドン級の返事を返してきたのです！
その内容とは？続きはまた明晩。