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立ち退きバトルその9!ーラスボス家主がアポなしでやってきた!ー

前回は、向こうが突き付けた条件を突っぱね、徹底抗戦の構えで返答を迫ったところまで書きました。今回はその続きです。

期限は切ったものの、通常、それより早く連絡が来るだろうなー、と何となく私は思っておりました。
なぜなら、私を出て行かせたいのは向こうの方。このままダラダラしていればいるほど、向こうの計画は当初の思惑とズレていくわけです。
まあ多分、更地にしてどっかに売って、マンションか戸建てかを建てるつもりなのでしょうが、その予定が狂っていけば、余分に費用が掛かるのは自明。
だったらもう一度私と交渉をして、早めに折り合いをつけた方がお得ではないですか。

ですが私は見誤っておりました。管理会社と家主代理のポンコツぶりを…。
なんですかね、仕事のできない人のお家芸なんですかねー、”秘儀!先延ばし!”っていうのは。
仕事ができない人ほど、締め切りギリギリにならないと取り掛からないんですかね。こっちが設定した期限1日前になっても何の音沙汰もなしときたもんだ(笑)
しょうがないから親切な私は、管理会社宛にアラートメール送ってあげることにしました。
期限明日ですが、どうなってます?
このままだと法定更新になりますけど?
そしたら、すぐさま返事が来たのですが、その文面を見て私は首をひねることに。
「オーナー様から直接連絡が行くかもしれません」

?どういうこと?

家主が直接私と交渉したくないorできないから、家主代理と管理会社が出張ってきてるんでしょ?まさか家主と直接交渉してくれってこと?ここまで振り回しておいて、また最初からやり直し?
ぐるぐると様々な疑問が頭の中をめぐりましたが、まあお見合いと同じで、役に立たない仲介人を間に挟んでいたって、話が進まなくてイライラするだけですからね。
直接家主とやり取りできるのなら、返って手間が省けていいかも、と思い直し、連絡を静かに待つことにしました。

言うまでもないですが、ここまで私と管理会社・家主代理はメールでやりとりしておりますので、家主とも当然メールで連絡取り合うものだと考えてました。言った言わないが通りかねない電話での交渉は避けたいですし。

だけどまさか、家主に直接我が家をアポなしで訪問されるとは思っても見ませんでしたよ!

ピンポーンとチャイムが鳴ったので、誰ですかーと聞いたら「大家です」との回答。大家?そんな人近所にいた?ん?まさか…、と思ってたら、扉の向こうから「お住いの件で」と追撃が。
まさか直接ってこういうことー!ラスボスのアポなし訪問ってありかよ!
管理会社と家主代理が非常識だと思ってたけど、ひょっとして家主もなの?

腹が立ったので、一瞬一昨日きやがれと追い返そうかと考えました。
でも相手は御年多分80歳越えのおじいちゃん。邪険にするのはちょっと気が引けます。お年寄りには親切にって教育受けてますし。

だから仕事中ですと言って(これはホント)、いったんお引き取り願おうと思ったのですが、すぐすみますからと聞きやしない!っていうか家にいるなら仕事じゃないだろと思ってる雰囲気。
何回仕事中だと言っても聞いてくれないし、お年寄りを外に立ちっぱなしにさせるのもどうか、と思ったので、仕方なく作業を中断し家に入れることにしたのですが…。

ニコニコと入ってきた家主のおじいちゃんは、
「どうもすみません、このたびは…」
と口調だけは丁寧だったけれども、ちっとも悪く思ってない感じが見え見えでしたね。

この態度を見て、私も腹をくくりました。
こっちの情報はできる限りあげないし、むしろ向こうから情報をもらおうと!
そしてここから3時間ノンストップ、飲まず食わずでラスボス家主と私のガチバトルが始まったのでございます。いきなりラスボス戦に臨むことになった結果はいかに?続きはまた明晩。

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