冬の身体の循環を止めやすい塩化ナトリウムとの付き合い方
先日、ロールキャベツを作ったのですが、久しぶりにコンソメスープの素を使ってしまいました。コンソメはあまり使わないようにしていたんですが、衝動的につかってしまい、後悔しました。
食べているときにすでに、市販や出来合い感のある食事になってしまった・・・とおもったのです。塩化ナトリウムって独特の塩気なんですよね。食べているときも口いっぱい薄じょっぱい味が広がる感じです。おいしいといえばおいしくはできたのですが、たくさん食べられないな〜とも思いました。寝不足だったのもあったので、いつもよりすくない量の食事で満足してしまいました。
ふと、冬になると塩化ナトリウムって身体に入る機会が多くなると思いました。やっぱりスープ系を食べる機会が増えますからね。鍋も市販のなべのもとを買うとやっぱり塩化ナトリウムをたくさん食べてしまいます。何がいけないかっていうと、冬に塩辛いものを食べていると腎機能の働きを低下させるという五行の教えがあるからなんです。
夏の終わりに甘いものを食べていると胃が弱るというのも五行の教えにあるんですが、夏真っ盛りの時期にアイスクリームを食べていてもそれほど身体に負担がかからないんですが、夏が終わる頃、身体もつかれてきて栄養を必要としている時期にアイスや甘味などで栄養補給しようとすると胃に負担がかかるようになります。秋にさつまいもや栗、ぶどうや梨など甘い野菜や果物が多く採れるのは五行的にも身体の助けになるという自然のはからいができています。
冬は大根や白菜が旬の食べ物というイメージがあります。食物繊維やビタミンが不足しやすい冬の食生活に、温めておいしくなる野菜が身体を支えてくれるイメージです。果物はみかんなど水分補給とビタミン補給をしてくれるものがたべられるようになるのも、冬の身体を整えてくれるように自然から準備されてきます。
あとはたべ方が重要になると感じたわけです。冬の旬のキャベツをつかったまではよかった・・・ですが、塩辛すぎてしまってその効果を出しづらくしてしまったわけです。ちなみになんですが、塩化ナトリウムをたべると元気が出るというのもあるので、ここまで世の中に広く浸透しているというのもあると感じます。ただ、やっぱり内臓の働きを止めやすいというのもあって、コンソメをつかってロールキャベツを食べた日の夜、お風呂に入ったあとくらいからお腹の調子がわるくなりました。睡眠不足な状態だったのもあったかもしれませんが、反応が遅いな〜とも思いました。
塩化ナトリウムの強い食べ物を食べるとたしかに反応が遅いというイメージがあります。だから食生活についてをわからない、感じないという現象がおきます。気づかずたべていて、季節が変わるころに一気にダメージをもたらすかもしれません。なんだか気づいたら、朝起きづらい、身体が重いと気づくかもしれませんが、日ごろ気づかずに蓄積した食生活の悪影響が出ている可能性もあるとコンソメを入れたスープで感じました。
打開策としては塩は天然塩を使うことを心がけるだけでも変わります。天然の塩は身体から抜けます。その時強くしょっぱくてもあまり問題が無いのです。冬は塩気の効いたものが美味しく感じる時期ではありますので、
摂り方に注意するだけでも冬の身体がかわっていきます。クリスマスやお正月というイベントが増えるとき、そのせいで太ると思っている人が結構多いですが、やっぱり食べているものですね。例えば同じチキンでもケンタッキーのチキンか、ロティサリーチキンかでも違います。おせち料理も、自分でつくるか、市販のものかでも全くことなっていきます。塩化ナトリウムは次に食べるものの消化をどんどん悪くしていくというイメージがあるので、イベント事で食べてしまったら、次の食事はおかゆや雑炊で調整しておくと身体の負担としては軽減できると感じます。同じ調味料でも出汁を使うというのが私がこれまで料理の研究をしてきて良かったと思います。意外と洋風でもいけます。なので、横着せずに出汁でロールキャベツのスープを作ればよかったと思うわけです。
気づかず身体を蝕んでいる食生活というのは現代人の悩みの一つでもあるかと思います。食べているものは身体に大きく影響を与えていますし、思考にも影響を与えます。あたりまえにたべているもの、あたりまえに売っているものに体調不良の原因は大きく関係しています。整えるために必要なことというのは知ることからスタートです。特に冬のすごし方は春のデトックス期にも大いに影響を与えていきます。内臓の働きを整えるためには冬の養生のシーズンはもってこいです。食生活のみなおし、休息をこれから3ヶ月かけて行うことで、来シーズンへの準備を万端にできると感じたコンソメスープからの学びです。