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幸せになりたい知人の相談で気がつけたこと
先日、知人の夫婦関係の相談をうけて、昔の話をする機会があり、私の過去の夫婦生活についての話を知人としていました。私が夫と別居をすると決めたときに思ったことは、何度言っても理解してもらえないことのジレンマでした。
まだ私自身も若く、経験がなかった頃だったので、なんど同じことを言っても理解してもらえなかったことに我慢の限界に達してしまったのです。理解をしてもらえなかったことというのは、私の人格です。
私が育った環境というのは末っ子だったというのもあって、けっこうなモラハラ環境でした。いつも馬鹿にされる、人格を否定されるという扱いに慣れてしまっていました。なので、私は人から馬鹿にされたり、否定されることに慣れてしまっていたのかもしれません。自然とそういう相手を選ぶ傾向にもあったのだと思います。
人格を否定する人間というのは基本的にはその人自身が傷ついていて、自信がないために虚勢をはっているからともいわれています。確かに私も営業の仕事をする前にはそういった部分もあったと思います。虚勢をはっていないと馬鹿にされるという意識がどこかにあって、偉そうにしていたと思います。母親に「あんたってなんでそんな偉そうなの?」と言われることがしばしばあったと思います。単純に負けたくないという態度が出すぎていただけなようです。
記憶にはないのですが、兄二人のせいで小学校1年生のときに近所の2つ上の女の子からいじめられていたそうです。どうやら兄がその女の子に嫌がらせをして、その腹いせに私をいじめていたそうです。いじめられていたということは覚えてはいないのですがその子が苦手だという感情は今でも覚えています。
私達の人格は子供の頃の経験で積み上げられているものがたくさんあって、自分では気付かないこともたくさんあると感じます。今回知人には幸せになれない原因について相談されました。聞いていると、彼女のご両親は彼女の幼い頃から仲が悪く、喧嘩がたえない家庭だったわけです。確かに最初に彼女と話をしたときにちょっとびっくりした記憶があります。それはものの言い方です。45歳を過ぎた大人なのに随分幼稚なことを言うとは思いました。すこしずつ距離をつめていく間に短気な部分があらわれたり、人を傷つけるような発言や、過去に執着する発言などが見受けられました。意外にも親のことは良く言っているという印象もありました。
最近になって、虐げられた子どもは親から離れることができないという事実を知ることもできました。精神的に離れられないものなんだな・・・という印象も感じました。夫婦間の相談を聞いているうちにおもったことは、多分言ってはいけないことや、物言いだったり、虚勢の部分がつよく出てしまうんだろうな・・・とも思いました。自分が傷つかないために自己防衛が自然にはたらいてしまうようです。もちろん本人は気づかないのです。
彼女は旦那さんと結婚して旦那さんが優秀で我慢強い人なので、表面上うまく生活ができていてもやっぱり自分のせいで喧嘩が多くなるともいっていました。このままではいけないと思いつつも治す手立てがわからないといった話だったわけです。私が聞いていても、人のせいにするクセがあるという印象があるので、けっこう旦那さんは大変だとも思いました。旦那さんにも人のせいにするクセをやめろといわれるそうです。
人のせいにするのもやっぱり自然な自己防衛本能だということもわかります。でも本人に自覚がないようですので、改善は難しいのです。ただ、今回話していたことで彼女は自分が両親の喧嘩のせいで自分が傷を抱えているという事実を知らずに、今回気づくことが出来たのです。表面上、屈折した家庭にそだって人格が歪んでいることは理解出来ていたようですが、自分が傷ついているという理解ができていなかったということでした。
なので、無意識に虚勢を張るという態度が生まれることがようやく理解できたようなのです。一つ明らかになったのが、虚勢をはることで自分を守っても自分が幸せになれないという事実を知る事ができたということです。
自分を幸せにするというのは自分という人間を理解して傷を癒やして上げる必要性もあるのです。例えばアロマにもそういったトラウマの癒やしに効果があるといわれることもありますが、もっとも重要なことは自分の傷に向き合うという意識です。そういった意味で、私は五行陰陽説の学びは自分との向き合いに必要なスキルだとも感じるようになりました。
カウンセリング能力があがったと感じることが多くなりました。忍耐力だったり、深堀りする力もついたと感じます。人間におきていることというのはけっこうシンプルなことが多いので、思い込みという色眼鏡を外してみると問題は単純化して浮き彫りになってくるものなんだなと五行陰陽説という解毒手段をつかえるようになって感じた知人の相談話の一幕です。