VIVA!! vol.2
前回に引き続きVIVA LA ROCK FESの感想を綴っていく。
前回と同様に、僕が見たアーティストと印象に残った曲の感想
を書いていく。
⑥SKY-Hi「MISSION」
待ってました、SKY-HI。見たい見たいと何年も思いつつ、
今回初めて見ることになった。
SKY-HIの特徴は、絶妙なHIPHOPとJPOPのバランスだ。
HIPHOPをこれから聴いてみたいという人は、SKY-HIはとてもおすすめだ。
JPOPのノれるようなポップな曲調に、力強い詩のラップが入っている。
AAAとして日本のJPOPを牽引し、かつラッパーとしてHIPHOPを盛り上げるSKY-HI。この絶妙なバランスはSKY-HIにしか出せない。むしろ、
新しい音楽ジャンルを切り拓いているように見える。
「何様」を歌えば高速ラップで会場を沸かし、「DUNK」を歌えば観客を踊らせ会場を揺らす。完全にSKY-HIワールドだった。
そんな中でも印象深かったのは「MISSION」。
SKY-HIは昔は、AAAとして大きな人気を得ていたものの、昔はラッパーとしてはあまり認められず、小さなライブハウスでライブしていたこともあったそう。そんなSKY-HIが今、さいたまスーパーアリーナで何万人もの観客の前で歌っている。
SKY-HIとして、そして今BMSGの代表でBEFIRSTやNovelcoreを引っ張る
存在として、覚悟を決め新時代を切り拓いていく、そんな魂むき出しの
ステージだった。
⑦THE ORAL CIGALETTS「カンタンナコト feat. SKY-HI 」
暗闇からレーザーの光が会場を照らし、オーラルの登場だ。
まずは定番の4本打ちをかましていく。イナズマロックフェスの時は全然
ついて行けなかったが、今回はしっかり4本打たせて頂いた。
「こっちも一ヶ月ぶりのライブだからテンション上がってる」と言い、
「Red criminal」をかましていく。会場も一瞬で熱気を帯びていく。
そして3曲目は「カンタンナコト」。そして袖からサプライズでSKY-HIが
登場した。SKY-HIとオーラルのコラボの爆誕の瞬間だ。本当にこの瞬間を
見たかった。会場の歓声も鳴りやまない。
2人向き合い、お互いの魂をぶつけ合う。間奏では、
みなが思いっきり頭を振る。整えた前髪など関係ない、せっかく
セットした髪の毛も関係ない、ただただ皆が思いっきり頭を振る。
夢の様な数分間だった。
⑦UVERworld「theory」
UVERworldなしでは生きていけない。心の底からそう思えた。
フェスのリハでは「ナノセカンド」がよく披露される。リハはTAKUYAは
ステージ横で姿を見せないのだが、ファンはそんなの関係ない。
リハでもとんでもない盛り上がりをファンは見せつける。TAKUYAは最近は「1曲目からクライマックスのように行く」と言って登場するのだが、今回は、TAKUYAがいないリハからクライマックスのような雰囲気だった。圧倒的な王者感。TAKUYAがステージに出てきたときに最高の熱気を帯びた雰囲気を作っておこうというファンの前準備のようなものだった。
1曲目「Making it drive」2曲目「IMPACT」3曲目「PRAYING RUN」
怒濤のキラーチェーンが繰り広げられる。会場の熱気は限界を超えている。
サウナにいるみたいだった。特に2曲目の「IMPACT」の盛り上がりは
すさまじく、会場全体が声を上げジャンプするのだが、僕が今まで聴いてきた「IMPACT」で1番の盛り上がりだった。ワンマンライブではなくフェスで
この盛り上がり、UVERworldを聴いた事無い人も、一瞬で虜になり歓声を上げていたのだろう。
みながUVERworldの音楽に引き寄せられ、
歓声を上げ、踊り狂い、そして涙を流している。
4曲目からは「AVALANCHE」や「ピグマリオン」、「EN」など今までとは少し変わって、優しくも熱い歌々が披露された。
「AVALANCHE」ではコロナ禍が明け新世界に向かって歩んでいくことを
「在るべき形」では、周りの環境が変わりながらも自分の在りたい姿を描き続けることは変えないことを
「ピグマリオン」は、いつもそばに居る強い人が弱さを見せたときに寄り添ってあげることの大切さを
「7日目の決意」では、夢を描きながらも葛藤し、それでも強く生き抜くことを
表現している。これらの曲は、誰もが共感できる部分があると思う。
そして最後の曲「Theory」。
音楽フェスを締めくくる1曲としてこれほど素晴らしい曲はない。
「僕らのこの人生は僕らだけのもの、
でもこのバンドは君の人生でもあるんだね」
この歌詞は、音楽ファンなら誰にも突き刺さる。音楽を楽しみ音楽を語り、音楽に救われる、これは万人が経験したことだろう。
フェスに来る人はそれぞれお目当てのアーティストが異なる。
それぞれのファンがそれぞれの想いを持っている。
でも音楽を愛しているという気持ちはみんなに共通する。
UVERworldを初めて聴いた人も、この歌詞は心に突き刺さっただろう。
UVERworldファンを誇りに思える1曲だ。
ROCKとは、今の時代を壊していくみたいなことが多く表現され、それもROCKの素晴らしさの1つだとは思う。
UVERworldにおけるROCKとは、この世界の美しさ、いつも傍にいてくれる人を愛する大切さ、夢を描くことの強さなど、「今を生きる美しさ」を表していると思う。
そこに惹きつけられ、UVERworldの音楽を聴くのだと思う。
本当に最高のフェスだった。たくさんの素敵な発見もありつつ、やっぱり音楽って良いなって思えた最高の瞬間だった。
*写真はビバラロックフェス2023から引用
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