公務員電気職 専門対策

専門試験は教養試験の倍の配点を置いている自治体も多く、しっかり対策したいところです。
出題範囲は大学1・2年までにやったことを中心に出題されます。
過去問を中心に学習していき、わからないところは大学で買ったテキスト等を参考にやるといいです。

具体的な出題範囲としては、電気電子デジタル科目は電磁気、電気回路、電気計測、制御、電気機器、電力工学、電子工学、情報通信です。
電気の土台となり配点の高い電磁気と電気回路はしっかりやりたいところです。

逆に情報通信は捨てる人が多いかと思います。
また工学の基礎は少し大学レベルも出る時がありますが、ほとんど高校レベルの数学や物理の問題が出題され、対策も高校レベルをしっかりやればいいです。

そして過去問はこの2冊がいいです。


総合職の問題もあり、やや難しいですが解説も比較的詳しく、今現在電気系で一番の市販本だと思います。
地上レベルなら難しい問題(国家総合など)は飛ばしつつ、やればいいと思います。
特に、必修問題など高頻出分野からやっていって、自分がやろうと決めた所を繰り返しやることが大切だと思います。

また工学の基礎は上記のテキスト型の本でもいいです。
基本的なことから解説をしていて、いい本だと思います。
問題演習は例題のみやれば十分です。

あとは辞書的に大学の教科書でわからない所は調べていけば大丈夫ですが、電験の本もわかりやすくて、大学の教科書がよくわからないと言う方はさらに嚙み砕いたテキストとしても使えます。
下記の本が売れていてわかりやすくオススメです。




ゼロからスタートする人へ
①電験三種の勉強で土台を固める
学生のころ電気をやってこなかった人や電気を専攻していたけど苦手意識がある人が公務員で電気職を目指される場合はyoutubeに上がっている「電験合格」などの電験三種の動画授業を受けて基礎学力をつけるといいです。

もしくは上記でおすすめした電験三種の本をやるといいです。
ちなみに電力や機械よりも配点の高い理論の学習の優先度が高いです。
公務員試験の電気の出題範囲は電磁気、電気回路、電気計測、制御、電気機器、電力工学、電子工学、情報通信ですが、下記のように電験三種でカバーできます。

電磁気、電気回路、電気計測、電子工学→電験三種の理論 電力工学→電験三種の電力 制御、電気機器、情報通信→電験三種の機械 電気電子デジタル科目の過去問を読んでみて、電験三種でやるところは取捨選択してください。電験三種の電力や機械を全部やるのは、やりすぎになってしまいます。

また電験過去問完全KO作戦というDVDもおすすめです。



これは電験界では有名な不動先生が講義をしていて、例えば理論だと約180問の過去問を収録しています。
どの章も基礎知識の解説をしてから、過去問の解説をするので、とてもわかりやすく学習できます。
僕も電験三種の勉強時にこのDVDをやりました。
方法としてはA4のノートを用意し、左に問題を貼り、右に講義の解説を書いていきました。
これで自分専用の問題集ができ、繰り返しやることで、電験三種の合格に大きく役に立ちました。

僕の電験三種勉強法も貼っておきますので参考にしてみてください。
たしかに価格は少し高いのですが、それでも、この価格でこの講義が聴けるのはコスパがいい方だと思います。
ちなみに電験は役所に入ってからも持っていると一目置かれますし、学習した内容は仕事でも使います。
公務員試験で勉強しておくと一石二鳥です。

②数学や物理の対策
数学についてですが、先ほど紹介した電験三種よりも公務員試験の電気電子デジタル科目だと少し数学が難しいところが出てきます。
例えば電験三種の勉強をしても公務員試験の範囲の過渡現象は出なかったりして、スー過去を読んでもわからないところも出てくると思います。

その場合、大学レベルの電気回路の本が参考になります。
余談ですが、地上の公務員試験の過渡現象だと一階の微分方程式しかほとんどでないので二階の解説してるのは無視でいいです。

つまり理系科目の専門外だった方は、大学レベルのベクトル解析や微分方程式やラプラス変換の初歩や、高校レベルの微積や三角関数や行列などの初歩はやっておいたほうがいいです。

そこで、大学レベルの数学の初歩は電磁気や電気回路のわかりやすい本をやると身に付くので、それらの対策に下記の本がオススメです。



また高校レベルの数学は下記の白チャートでざっと公式や、その公式の使い方を見ておくといいです。




また、工学の基礎で物理も出てきますが、これは配点が高い力学と電磁気を優先的に抑えておいた方がいいです。
物理等をやってこなかった方は下記の本が分かりやすくて、いいです。

力学と電磁気を優先的にやった方がいいと書きましたが、力学は上記の本でやり、電磁気は電気電子デジタル科目の勉強で抑えることができるので、特に新たに本をやる必要はないです。

工学の基礎の物理は、熱や波動より配点の高い力学や電磁気の方が優先順位が高いです。

さらに、中学数学等に穴があるなど、本当に苦手な方は下記の本で中学レベルの数学や電験のはじめの一歩をやってから上記の電験三種の本などに取り組むといいです。


電験のはじめの一歩は電験三種対策用に必要な電気数学の対策が書いてあります。
電験三種の電気数学は公務員試験の数学よりも簡単でより土台になるところなので、苦手な方はしっかり抑えたい所です。
数学は特に中学、高校、大学と積みあがっていくものなので、中学レベルに自信がない方はしっかり対策した方がいいです。

まとめると、ゼロからスタートされる方は電験三種の勉強で基礎学力を身につけつつ、公務員試験の過去問、つまりスー過去に取り組みます。
数学や物理でわからないところは上記ブログ等で紹介した本を参考にしながら、公務員試験の過去問に取り組みます。
あくまでも勉強の中心はスー過去です。
また、電験三種の勉強では配点の高い理論の学習の優先度が高いです。


















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