公務員電気職内定者(地方上級)の仕事の体験談
実際に電気職はどんな仕事をしているのか、皆さんのイメージの助けになればと思い、自分の勤め先をベースに少し書いてみます。
自分は電気工学を学生時代に専攻していました。
そこで電気の使用量の削減を行い環境負荷を減らして世の中の役に立ちたいと思いました。
その上で下水道は、私が住んでる所で2%もの電気使用量を占めていました。
特に終末処理場は大変電気を必要とします。
電気は欠かせないものではありますが、できる限り省エネルギー化を行い社会貢献をしたいと思いました。
そんな志望動機を聞き入れてもらい現在、自分は下水道事業に携わっています。
下水道というと汚いとか臭いとかイメージがあまりよくないと思いますが、下水処理がないとしたら、糞尿等の生活排水から川や海が汚れ、しまいには伝染病が蔓延し、人々が住めなくなります。これは人類が繰り返してきてしまった歴史でもあります。
そこで電気職だと下水の水処理施設で勤務することもあるかと思いますが、何をするかというと、生活排水を活性汚泥法などを使いきれいにし、また雨水を川や海に排水し、洪水から街を守るのが水処理施設の役割です。
そのための膨大な数の機械電気設備が水処理施設にはあります。
それらがきちんと稼働し水処理が維持できるようにするのが仕事で、運転時のデータが基準値以内であるかの確認、あるいは絶縁抵抗測定などの各種非破壊試験で大きな故障が起きる前に小さな故障を発見し対策を行う、もしくは壊れてしまったら工事の設計積算をし、発注を行い、監督業務をするなどです。
自分たちで直接、部品を購入して交換するなど行うこともあるかもしれませんが、大きい自治体だと公務員がやり、小さい自治体だと委託業者がやるという傾向があります。
設計業務ではどのように設計したか業者さんにも見られるので、確実でミスのない仕事が求められます。
監督業務では内外との調整をしつつ、確実に工事を行っていく必要があり神経を使うところでもあります。
公共工事はたくさんの書類の作成が必要となりますが、今後そういった手間が省けるようにしていくのも課題でもありますが、税金を使って工事をしていく以上、しっかり民間業者さんが工事を行ったのか確認をする必要があります。
税金を使って、民間のメーカさんに設備を作ってもらい、民間の施工業者さんに据え付けてもらいます。その納めてもらった設備は税金で払われたものであり、その自治体の住民の財産です。
その住民の財産がきちんと稼働するように維持管理し、確実な水処理を行っていくのが終末処理場の電気職の公務員の仕事だと思います。
面接対策にも使えるようにと思い書いたので、少し固い内容になってしまいましたが、公務員の電気職の仕事の一部を紹介してみました。まだまだ仕事は多岐に渡りますが参考になれば幸いです。
就活、転職などで人生の大きな岐路に立っていることと思います。
このブログが少しでもお役に立てたら幸いです。