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飯テロどーん!
「春キャベツのムースかあ。ムースって、昔、頭につけてなかったけなあ」
中学生の頃、スポーツ刈りをやめて髪を伸ばし始めた僕が初めてつけた整髪剤は、もちろんムースだ。カエルの卵にまとわりつくような泡立ちの、人工的な匂いがするアレだ。ワックスの陰に隠れて最近は見ないけれど、急にこうして高級料理店で「ムース」に出会うからびっくりだ。おお、久しぶりだなムース。ずいぶん出世したなあ。お前、髪につけるイメージあるから、急に皿にのって出てきても、ちょっと距離あるぞ。
しかし、食べてみたらめちゃくちゃ美味い。一口食べる度に、本物の春キャベツ畑が広がっていくような、そんなCMの主人公の気持ち。なんて濃厚なんだ。このムースの食感は、豆腐に近い。フワフワすぎず、かといって煮凝りみたいな堅さでもない。ああ美味い。それにしても中学生の俺に、30年後は春キャベツがムースになるんだぞって言っても信じないだろうなあ。
この日は、協力会社の社長さんから、六本木の割烹料理屋にお招きいただいた。バブル時にはギロッポンという通り名でお馴染み、六本木。若い頃は広告関連の仕事についていたから、毎週のように来たこともあるんだけどね。今は年に1回来るかどうか。令和の六本木もギラギラしていました。このお店の他のお客さんを見渡しても、オジサンとオネイサンのコンビばかり。すごいなあ。ゴイゴイスーですなあ。
さて、その後に食べたものを備忘録として書き出してみよう。
・お刺身3種
・出し巻き卵
・イカの塩辛
・ふぐの唐揚げ
・白子焼き
・あん肝
・ひじきの煮込み
・銀鱈の煮つけ
・牛てんぷら
・自家製わらび餅
・生ビール
・日本酒 楯野川 澄んでいる
・日本酒 福寿 うまい 灘って感じ
・日本酒 菊姫 酸味がいい 熟成感
・果実酒
いやあ、どれもこれも美味かったなあ。
思い出した順に書くならば、まずイカの塩辛ですよ。5切れだけがお皿に盛りつけてあったのよ。「塩辛」って、たしかに別に瓶詰めのアレじゃなくて、こういう料理っぽい感じになってもいいよね。美味かった。
だし巻き卵も、うまい。ふんわり香るだしと、ふんわり食感の卵。ふんわり兄妹です。気持ちもふんわりしました。
あん肝ね。かつおだしなのかな。よくジュレがのっている事あるけど、アレだと味が分離するよね。このあん肝は、ほどよい「あん」がのっていて、ちょうどよーく、だしが香って美味かったなあ。
白子焼き。焼き加減が最高ですよ。一口でパクリ。表面がいい感じに焼きが入ってて、これが酒に合うなんてもんじゃない。一生飲めるやつ。
ふぐの唐揚げね。ふぐは刺しか唐揚げか選択できたけど、僕は唐揚げが好きでね。火が入ると、ふぐってしっかりした食感になるのね。それをガシガシ食べるのが好きなのよ。
銀だらの煮つけはもう、言う事ないかな。ボリュームも満点でした。
そして牛の天ぷらね。これはもう絶妙ですよ。牛がね、よい感じにレアだから、ずっと噛んで味を楽しめるね。上品な風味でね。大葉なのかな。食感もよかったな。
お酒もけっこう飲みました。菊姫は、独特でいいですね。熟成された感じと、酸味が合わさって。ちょっと臭みのあるものをツマミに合わせたくなりますね。イカの塩辛ですね。
楯野川は、とにかく清らかで澄んでいて、いくらでも飲める奴ですね。これはもう上品なふぐ刺しとかですかね。鯛とか、上品な魚がいいですよ。
福寿は、灘の酒っていうか、甘さがあっていいですよね。これは、今回のだしがかかったあん肝や、煮魚が正解なのかな。いやあ、うまかった。
果実酒も、安っぽくなくて、のどごしもいいし、料理にもちゃんと合いました。
というわけで、飯テロでした。お腹空いてきちゃったですかねーー。
でも、美味しいものって本当に神ですよ。これがあれば、俺、生きていけるって思えるぐらい。一品一品外さないから、とにかく楽しいんですよ。驚きと感動に満ちてます。六本木駅7番出口から徒歩1分!
こういうSNSって、なんか安易にお店の名前を紹介するけど、僕はなんか教えたくないです。えー、本当に美味しかったところって、なんか教えたくないですなあ。何度か通えるようになって、自分の中で整理出来たら公開します!
※写真はお店のサイトから拝借しましたー!