出張先でサクランボのリキュールを戴く
先日、出張でVeneto州へ行った。
美術館やアートギャラリーの多さから、日帰りの遠出=Torinoになってしまうシマ子は、暫くVenetoへは訪れていなかったが、出張とあれば話は別だ。
商談後、取引先の方々に、割と近くにVeneto料理のよいレストラン(味も、質も、そしてオーダーしてすぐに出てくる、という意味でも)があるから、そこへ招待します、と言われ、別の町へ社用車で向かった。
Veneto州というと、日本で最も有名なのはVeneziaだろう。そしてその次はロミオとジュリエット(Romeo e Giulietta)で有名なVeronaではないかと思う。
今回シマ子が訪れたのはそのどちらでもないPadova県にある小さな町だ。
下にVenetoのわかりやすい地図を載せておこうと思う。
招待されたレストランは非の打ちどころのない美味しさだった。レストランが所有する菜園で作られた各種野菜を使った酢漬けは絶品で、どんぶりで山盛り食べたいほどの美味だった。
ただ、シマ子はかつて、建築鑑賞の2泊3日の一人旅をしたついでにこの町を訪れたことがあり、その際は3、4時間の滞在で見かけた人の数が10人以下、今回については小雨が降っていたこともあり、レストランの外で見かけた人の数ゼロ、というごく小さな町で、勿論列車駅もなく、交通手段は車か近郊の町からのバスしかないため、かなり旅慣れた人ではないとたどり着けない街なので、その紹介は割愛する(いつか旅の記事を書くことがあれば、有料で公開します)。
食事の後、取引先の方から、「今日はわざわざここまで来てくれてありがとう」と、その地域で作られているというサクランボのリキュールを戴いた。
なんでも、この町の近郊ではサクランボの栽培が盛んだそうで、それを使ったこのリキュールは、地域の特産品の一つだそうだ。そして、夏に、キンキンに冷やして少量を飲むのがこの地域の飲み方だそうだ。
シマ子はお酒があまり得意ではない上、現在は次回の検査へ向けた食事制限がかなりあり、勿論飲酒・コーヒー・刺激物等は一切摂ることができない身だ。それゆえ、このお酒は次の初夏のお楽しみかなぁ、と最初は思ったが、古い美しい町並みを急ぎ足で歩きながら、土地の補足説明を受けた際、突如満開の桜の花が風に揺れてハラハラと空中を舞う様子が頭いっぱいに広がり、そしてハッとした。
実は去年、琥珀糖作りにハマり、桜の花びらを入れた琥珀糖を桜の散り際の時期に作ったのだが、その際、サクランボのリキュールが必要、とレシピにあったところ、その値段の高さに驚き、シロップで代用したことがあったのだ。
今年は一度も琥珀糖を作らなかったが、来年はこれでれっきとした桜琥珀糖が作れるかもしれないし、他のお菓子も作れるかもしれない、と。
美味しく甘い妄想をしている間、取引先の方がその他にも説明をしてくれた気がしたけれど、ついつい、桜の花びらが空を舞う情景に意識が向いてしまい、上の空で覚えてはいない。
でも商談はうまくいった気がするから、私の春への妄想のせいで雑学が1つ2つ減っても、まぁい~や~、と思うことにした。
下に、手ごろな値段のサクランボのリキュールを扱うサイトを載せよう。
ここのサクランボのシロップ漬けはスーパーでも簡単に手に入るので、シマ子同様、リキュールはちょっとお高くて、という方は旅土産にシロップ漬けを購入されるのが良いかな、と思う。サイズも色々あったはずなのと、容器が可愛いので(大きくなるとセラミック製でなお可愛い)、自分用に🤭