見出し画像

第10話 人それぞれの目標と生き方

私は高校1年から19歳までここの商業施設でアルバイトをしていた。

そのには大学を出て就職して来た人や長年勤めている人。
芸能人を目指しているバイトさん
地元のパートさん
集団就職で上京した新人女子社員
化粧品売り場の美容部員など
沢山な人が行き交う場所でした。
                 当時の私には理解出来ない事や憧れなどさまざまな経験をした。
今思うと色々な人が仕事し生きている場所
特に印象に残っているのが大泉洋似でアイドル志望の三島さんだ。
歳は25歳でとても無理でしょって感じの人。
 しかし彼は本気らしい、彼と飲みに行った人によると彼の歌声は確かにいいらしい。本気で芸能人を目指している人を初めて見た。
彼はその後、新人社員の女性を妊娠させていた。

弁護士志望の飯塚さんは関西弁で頭のてっぺんが少しハゲている45歳で、何度も司法試験に落ちている。話しをすると優しくてちょと頼り無い感じのする人だ。
 「45歳でアルバイトか〜」
「この人大丈夫なの?」
と思った事が記憶にある。

慶應ボーイで新人の木村さん
婦人服売り場で毎日ダグを付けて品出ししている。

 当時の私は「慶應大学出て婦人服の品出し?」

「なんか変な感じ〜」と思った。

夜間の警備で来るガードマンの田原さんは元警察の機動隊で成田闘争にも参加してテレビで見た過激派と機動隊が戦っているあの場にいた人だ。
警察を辞めて警備会社に入った人。
あの過激派アジト内部の話は面白かった。
「内容はここでは書けません」


当時はIT企業なんか無い時代だし携帯もない時代なので、就職先も今とは違っていたのだろう。
それぞれの人生がのんきなバイトの私には新鮮でしたが自分がなりたい大人には出会わなかった。
ここまでバイト先での出来事を書いて来ました。約4年近く商業施設で電話交換業務や受付など人と接したり見たり聴いたりで、恵まれた充実した経験だったと今でも思います。
最後にあの時に出会った人達が今でもどこかで幸せに暮らしていたらいいな。


 



いいなと思ったら応援しよう!