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休職銭湯日記⑥南千住のオアシス「天然温泉 湯どんぶり 栄湯」(台東区日本堤)

 南千住駅から15分歩いた甲斐があった。今夜訪れたのは、湯どんぶり栄湯。BSの「サウナを愛でたい」にも取り上げられたことがある、有名サウナだ。脱衣所にはヒャダインをはじめ、著名人のサウナがずらりと飾られていた。
 ミクロバイブラ、電気風呂、ジェット風呂、座風呂、超高濃度炭酸泉、露天風呂、もちろんサウナ、水風呂も。本当になんでもある。サウナ室に窓があり、脱衣所で流れているテレビも観れる。サウナは長く入っていられるちょうどいい温度だったが、お風呂の種類が豊富でテンションが上がってしまい、本日はお風呂と水風呂の交互浴を楽しむことにした。
 超高濃度炭酸泉がとても良かった。ほどよく温かく、自分の身体がお湯に溶け込んでいくような一体感があった。温度が高いわけではないのに、炭酸泉のおかげで血流が良くなり顔から汗が流れる。
 外に出てみる。露天風呂のある銭湯は久しぶりだ。水風呂も外にあるので、短時間でお風呂と水風呂を行き来する。まだ水風呂に浸かれるほど、身体が限界まで温まっていないのに、水風呂に足までしか浸かれずにいては、まだお風呂からやり直し。一度休職をして、短期間で復帰して、結局再度休職をしてしまった状況を思い出してしまう。銭湯での交互浴のたびにそのことを最近考える。水風呂は大好きだが、いつもすんなりと入れない。複数のお風呂を行き来することで身体がぐったりして、水風呂にも抵抗できないぐらい自分を疲れさせて水風呂に入るというのが私のスタイルだ。今の仕事で復帰したいのか、ライター業で活路を見出したいのか自分でも分からない。
 脱衣所で中学生ぐらいの女の子が瓶のコーヒー牛乳を飲みながら「幸せ」と言っているのがなんだか素敵だった。不安もたくさんあるけれど、私も今の幸せに集中したい。

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