休職銭湯日記④下町のラグジュアリー銭湯「改栄湯」(台東区三ノ輪)
今回で5回目ぐらいの訪問だろうか。店の前に到着したところで、お相撲さんらしき方が入っていくのが見えた。お相撲さんが通う銭湯。なんだか風情がある。
三ノ輪の改栄湯。お店のホームページを見てみると「下町のラグジュアリー銭湯」とあった。本当にその通りだ。脱衣所にはジャズが流れているし、シャワーヘッドはすべてリファ。すごい。サウナは98℃で鼻の粘膜が痛くなるぐらいの熱さで、水風呂は15℃でキンキンの冷たさ、温度差が素晴らしい。ととのいスペースの椅子も置いてあり、銭湯系サウナとして完璧だと思う。
働いている時、土日に部屋にひきこもってずっと寝ていて、日曜日の夜に改栄湯に行って救われたことが何度かある。サウナに行けばまたリセットできる。そう思っていた。休職する前、病気が悪化する前に銭湯にできるだけ行っていれば、今みたいに会社を休まなくてすんだのかもしれない。過去には戻れないけれど。
1回目のサウナが終わって、寝風呂でボーっとしていると、サウナ利用者のリストバンド(水に濡れても破れない謎のアレ)が外れてしまっているのに気付いた。あと2回ぐらいサウナに入りたかったけれど、受付に行って貼り直してもらうのも気まずいので、他のお風呂を楽しむことにした。シルキー風呂もトロトロで気持ち良いし、炭酸泉もずっと入っていたくなる、ぬるめの温度で常時5人ぐらいの人が入っていた。
サウナに入らなくてもお風呂と水風呂の交互浴で十分、整うことができた。整うというより、水風呂に入って、小学校の学校のプールを思い出すことができた。昔の感覚を思い出すのが好きだ。
「改栄湯名物バニラソフト」「サワー始めました レモンサワー 梅じそサワー」の貼り紙に心を奪われたけど、休職中で傷病手当金でなんとか生きている身なので、贅沢はできない。我慢。商売上手な銭湯だ。また働きだしたらご褒美で改栄湯のソフトクリームを食べたい。
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